チョコハナな日々

ちょこっとした日常のさまざまなことに対する想いを書いていきます。

根強い偏見

2009-09-07 | 風見 治さんとハンセン病問題
昨年の12月に風見さんがチョコハナで話されたとき、一人暮らしの重度心身障害のある男性が「自分達、障害者も差別されて大変だ。地域移行してほしい」と風見さんへ伝えたことがある。
そのとき、わたしは「そう、確かに障害者への偏見、差別も根強い...だけど...」と思って聞いていた。

昨日、産経ニュースだったっけ、地域移行したハンセン病回復者について書かれていたが、未だ偏見により治療もままならないようだ。
記事と同じことを先月風見さんと会ったとき聞いていたが「一般の病院で治療を受けるとき、過去療養所にいたと医者が知ると治療拒否される」そうだ。
「医者ほど偏見がある」といわれたが、風見さんや他の方が地域で暮らすことになれば地域医療はかかせない。
また、医者が嫌がるなら一般人はどう受け止めるだろうか。

数年前県の人権講座で風見さんと初めて会ったとき「未だ差別はありますか?」と聞いたことがある。
風見さんは「僕はパチンコが好きでひとりでパチンコをしに行くのだけど、台から離れ席に戻ってきたとき、台に紙がつめられていたりする」といっていた。
誰かの嫌がらせを淡々と話す風見さん。
怒りを通り越してしまっているのだろうと思う。

怒れる、自分のほうはまだまだ「大変」ではないのだ。
ハンセン病元患者に対する偏見はとてつもなく根強いものだ。
けれど、風見さんや他の方が生きている間、偏見の壁を溶かすことができないものだろうか。