マーラー
交響曲第2番「復活」
指揮…テンシュテット
演奏…ロンドンフィル
合唱…ロンドンフィル合唱団 他
好み度…5(5点満点)
1989年ライブ盤
巨大と言っていいような大きさと力強さを感じる復活。
荒々しいような気迫とか激しさとかというより、大きなうねりのような情の起伏やエネルギー感を感じさせつつ、大きい。
録音はこのコンビの録音の中では最上の部類かと思う。
大きな病の告知を受けた後の、病と闘いながらの、指揮者・オケとも気持ちの入った渾身の演奏であろうと感じられ、といってそれが空回りすることなくしっかり音のエネルギーとか空気感に昇華されて放出されているように感じられる。
演奏の完成度もこのコンビの録音の中では最上の部類ではなかろうか。
声楽のソロも申し分なく、原光も美しく、終楽章合唱が加わってからは音量は抑えて静かに、しかし荘厳さも加わるようで、その後のフィナーレの圧倒的な大きさ荘厳さは渾身の祈りのようでもあり高らかな賛歌のようでもあり、ちょっと他では聴かれない類で鳥肌の立つ思いがする。
爆演のイメージで語られることの多いテンシュテットだし、他の盤ではときにもたついて聴こえるロンドンフィルだが、ここではむしろ丁寧に、響きと情感に大きなうねりとエネルギーを感じさせ、徒に激しかったり煽ったりということはないのだが、最後は感動的に〆る、テンシュテットの高い1つの到達点を聴く思いである。
交響曲第2番「復活」
指揮…テンシュテット
演奏…ロンドンフィル
合唱…ロンドンフィル合唱団 他
好み度…5(5点満点)
1989年ライブ盤
巨大と言っていいような大きさと力強さを感じる復活。
荒々しいような気迫とか激しさとかというより、大きなうねりのような情の起伏やエネルギー感を感じさせつつ、大きい。
録音はこのコンビの録音の中では最上の部類かと思う。
大きな病の告知を受けた後の、病と闘いながらの、指揮者・オケとも気持ちの入った渾身の演奏であろうと感じられ、といってそれが空回りすることなくしっかり音のエネルギーとか空気感に昇華されて放出されているように感じられる。
演奏の完成度もこのコンビの録音の中では最上の部類ではなかろうか。
声楽のソロも申し分なく、原光も美しく、終楽章合唱が加わってからは音量は抑えて静かに、しかし荘厳さも加わるようで、その後のフィナーレの圧倒的な大きさ荘厳さは渾身の祈りのようでもあり高らかな賛歌のようでもあり、ちょっと他では聴かれない類で鳥肌の立つ思いがする。
爆演のイメージで語られることの多いテンシュテットだし、他の盤ではときにもたついて聴こえるロンドンフィルだが、ここではむしろ丁寧に、響きと情感に大きなうねりとエネルギーを感じさせ、徒に激しかったり煽ったりということはないのだが、最後は感動的に〆る、テンシュテットの高い1つの到達点を聴く思いである。
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