好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

マーラー 交響曲第5番 バーンスタイン/ウィーンフィル

2022-02-12 14:54:39 | マーラー 交響曲(第2番「復活」 第5番)
マーラー 
交響曲第5番

指揮…バーンスタイン 
演奏…ウィーンフィル
好み度…4(5点満点)

この曲の名盤を語るに欠かせないというか欠いてはいけないといった位置づけのような盤ですね。
表情付けたっぷりの響きで、起伏も大きく、歌うところはたっぷり歌い切って、情感がぎゅっと詰まったような、密度の濃い、完成度も高い演奏のように思う。
ただ、どうも私はバーンスタインには演出過剰のメガネをかけて聴いてしまうところがあり、効果的な演出は感じても感銘を感じないというか、一度目はまだしも何回も聴こうとは思えないのでありました。いえ、一度目に聴いた時はたしかにこれはなんだかんだいったってやっぱり一流の盤だと思ったし、ただの個人的相性ですね。

ブラームス ピアノ協奏曲第1番 アシュケナージ/ハイティンク/コンセルトヘボウ管

2022-02-12 14:52:07 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第1番

ピアノ…アシュケナージ 
指揮…ハイティンク 
演奏…コンセルトヘボウ管
好み度…4(5点満点)

ハイティンク振るオケの響きは少し陰を帯びながら厚く柔らかく、アシュケナージのピアノはしっとりとどこか甘い情感を帯びた音色であり、両者相まった印象としてウィーンフィルとの2番同様どこかラフマニノフの甘さを連想させるが、1番のほうがしっとりした情を持っているからだろうか、甘い情を帯びた厚いスケール感を感じさせる美しい演奏として聴き応えある演奏のように思う。
これはブラームスというよりラフマニノフだな、と感じつつ、アシュケナージのピアノは情感をまといつつダイナミックなスケール感もあるし、オケも厚く、第1楽章の甘い夢を帯びるような大きさや第2楽章の陰と甘みがない交ぜになったような大きな響きだったり、第3楽章のちょっと他では聴かれない力強いスケール感ある響きなどを聴いていると、むしろ若きブラームスの書いたこの曲はこういうものなのかもしれない、と思ったりもする。

ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 マズア/ゲヴァントハウス管

2022-02-12 14:47:18 | ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン 
交響曲第5番「運命」

指揮…マズア 
演奏…ゲヴァントハウス管
好み度…4.5(5点満点)

結構古風な香が漂って結構いい。
迫力とか激しさとか運命に打ち克つ気迫とか緊張感とか、はあんまり感じないし、特に新鮮なものがあるわけでもないが、あんまりあれこれやっているような演奏より素直にいい。
マズアという人はいかめしそうな風貌とは相反してこういうむしろ柔らかい演奏をやる人なのかな。
今までどちらかといえば名前が通っている割にはむしろ期待を裏切られ続けてきた感もあるが、ブラームスのピアノ協奏曲第1番とこの運命はいいかな。単にゲヴァントハウスの響きがいいだけかな?
少なくともマズアとゲヴァントハウスの相性は悪くないのだろうし、同じコンビのチャイコなんかも響きはよかったけど感銘がなかった、といった感想だったけど、この盤では古風な香がちょっと乗ってる分だけ心地よい。