サン=サーンス
交響曲第3番「オルガン付き」
オルガン…バールタ
指揮…ロータ
演奏…チェコ・ナショナル響
好み度…4.5(5点満点)
この曲のもつ華やかさとか絢爛さはあまり感じられないが、この曲のもつ美しい側面を聴く思いがする。
第1楽章1部は特に大きな高揚もみせずにあっけなくすぎるような印象もあるが、綺麗な録音もあってか、端正な緊張感も漂わせながらいろんな楽器の調和のとれた響きは、ときに忙しなくときに妖艶な木管が印象的なせいか、精霊たちの踊りといったような雰囲気も漂わせどことなく美しく、退屈するものではない。2部は、静か目ではあるが、弦の憂いを帯びたような伸びやかな響きも美しく、また、オルガンの音色が何とも美しい。オルガンの音色の美しさはこの演奏の美しいという印象に大きく影響していると思う。
第2楽章1部も賑やかさはぐっと抑え目。音を慎重に刻みながらのようなところもあるせいかもうちょっと活気というか華があっても、という気もするがこの演奏の中ではこれくらいが浮かないのかもしれない。2部の主題が顔を出すところの弦などかなり美しくもある。2部も華やかに管弦が響くようなことはないが、どこか管弦がそれぞれ独立して調和をもって響くようなオケに、ここでも雰囲気ある響きのオルガンが一緒になって、一定の力も保ちながら、ちょっと透明感のある厳かな雰囲気のある美しさを感じさせている。
何も感じさせずに美しい旋律が華麗に通り過ぎていくような演奏もあるが、ゆっくりめに、騒がずに、厳かな美しさを漂わせた、この曲は美しいんだなぁ、と感じさせる演奏のように思う。綺麗な録音と、美しいオルガンの音色(弦も美しい)の影響も大きいかな、とも思う。
交響曲第3番「オルガン付き」
オルガン…バールタ
指揮…ロータ
演奏…チェコ・ナショナル響
好み度…4.5(5点満点)
この曲のもつ華やかさとか絢爛さはあまり感じられないが、この曲のもつ美しい側面を聴く思いがする。
第1楽章1部は特に大きな高揚もみせずにあっけなくすぎるような印象もあるが、綺麗な録音もあってか、端正な緊張感も漂わせながらいろんな楽器の調和のとれた響きは、ときに忙しなくときに妖艶な木管が印象的なせいか、精霊たちの踊りといったような雰囲気も漂わせどことなく美しく、退屈するものではない。2部は、静か目ではあるが、弦の憂いを帯びたような伸びやかな響きも美しく、また、オルガンの音色が何とも美しい。オルガンの音色の美しさはこの演奏の美しいという印象に大きく影響していると思う。
第2楽章1部も賑やかさはぐっと抑え目。音を慎重に刻みながらのようなところもあるせいかもうちょっと活気というか華があっても、という気もするがこの演奏の中ではこれくらいが浮かないのかもしれない。2部の主題が顔を出すところの弦などかなり美しくもある。2部も華やかに管弦が響くようなことはないが、どこか管弦がそれぞれ独立して調和をもって響くようなオケに、ここでも雰囲気ある響きのオルガンが一緒になって、一定の力も保ちながら、ちょっと透明感のある厳かな雰囲気のある美しさを感じさせている。
何も感じさせずに美しい旋律が華麗に通り過ぎていくような演奏もあるが、ゆっくりめに、騒がずに、厳かな美しさを漂わせた、この曲は美しいんだなぁ、と感じさせる演奏のように思う。綺麗な録音と、美しいオルガンの音色(弦も美しい)の影響も大きいかな、とも思う。