☆日本再生ブログ~Byのんpapa

政治・経済・社会を少々保守的視点からの思想やメディアが伝えぬ内容、更に交通関係の趣味も入るという何とも謎なブログです

"官僚>政治"という力関係のタブー

2016-06-11 05:00:00 | 社会・政治
政治家は選挙で甘い言葉で支持を受け、政権取ると掌返すと思われる方がたくさんいるのではないかと思う。
またメディアを通して見ていると、政治家はすぐにカネに目が眩み、国民が見なくなるという印象に結びつくのではないだろか。

まあ確かに政治とカネに纏わる問題を抱える政治家が多数いるのは事実であるが、今回は政治とカネではなく「官僚」に絞って書いていきたい。


国家公務員である官僚は、本来国民から付託を受けている政治で決めた事柄を実行に移したり、政治家がわからない場合は助言したりして、政治とのパワーバランスが適度に取られていなければならない。

ところが政治家は国民の投票の結果で選ばれるため、その時々で面子が大きく変わる。
例えば国民ウケの良い人物や組織票によって当選するなど、必ずしも官僚に精通する面子ばかりとはならないのが現実だ。

官僚は国家公務員であるため、余程の悪事をやらかさない限りは法律によって守られるため、知識をつけ役職に登り詰めたら政治家をコントロールできるように錯覚してしまう。

そうなると内閣が官僚の言うことをはね除けようものなら、いくら正論であっても潰しにかかるようになるのだ。

以前民進党の前身である民主党が政権を取った際、鳩山政権が官僚との決別を謳い政治主導をしようと根回しをせず正面突破を狙ったが、官僚は民主党政権にそっぽ向いて政権が宙に浮く事態になる 。
財源の状況も見ずにこども手当26,000円を手当てできると言い、沖縄の基地問題もよく知らずに「最低でも県外」と無責任な発言をしたり、鳩山がやらかした無策のうちの一つだ。

後に菅政権ではやみくもな恫喝政治をやるうち疑惑を表に出され、弱みを握られたところで増税やTPPと脅しをかけられ、急転直下の方針転換。

追い詰められて野田政権となり、官僚の言うことを踏襲してまさかの自民・公明との擦り合わせに入るが、民主党に痺れを切らした官僚は野田政権にも圧力をかけ、野田氏は負けが明らかな自爆選挙を展開し自民・安倍政権となる。

一方安倍首相は無闇に官僚に刺激を与えぬように動き、増税一辺倒の官僚に対してきちんと根拠を揃え増税延期を決めた。

国民からすれば味気なく当たり前の事のように見えるだろうが、官僚の圧力で今までうまくいった試しがない事を成し遂げた点はあまり知られていない。

安倍首相を賛美するのではないが、ここまで綿密でないと増税延期さえ圧力をかける官僚の影なる大きな圧力をもっと知っていただきたい。