増税延期の動きと真相に迫る！

前記事の配信は記者会見直前であったが、概ね記事内容は予想どおりだったのではないだろうか。

今回は一般目線では公約違反だという見方、またずいぶん難しい言葉を並べているため、国民にとって意味不明だという声がよく聞かれた。

前記事でも書いているが、これは国民向けというよりは官僚(特に財務官僚)に向けたメッセージである。

麻生・谷垣、そして民進の野田といった財務大臣経験者は、財務官僚による圧力の凄さがよくわかっており、だんまりしたり官僚の意向を汲み取るような仕草を見せたり、スルーしてかわしている。

過去の自民党政権では、政官癒着とも言えるべったりぶりが露骨になって問題視されたが、これを打破しようとした当時の民主党政権では政治主導で猛烈な攻撃をかけたため、対する官僚らは政権運営を停滞させる動きに出た。

こうした経験から、安倍首相は官僚を理由をつけて説得する方法をとっている。

今回民進党は政府・自民党批判を繰り広げ、増税反対で赤字国債により社会保障費を賄うというトンデモ策を出しているが、これは近く政権を取れないため、財務官僚にビビる必要がないため出来もしない事を並べているのだ。

今回衆議院の解散総選挙が消えたのは、むやみに内閣不信任案を出して否決された事で、信任されたとみなされてしまったからだ。

しかしこの意味不明な政策が民進党の支持率アップを阻害しており、また野党全体の支持も伸びないのではないだろうか。

やはり野党がだらしないからこそ、自民党の一強が続いてしまう事に気付けないようではどうしようもない。