NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

奇跡のファンドレイジング

2014年03月24日 | NPO





そごう美術館で開催中の「ねむの木の子どもたちとまり子美術展」、作品の素晴らしさは当然なのですが、もう一つ私が強調したいことは美術展開催に至るプロセスです。

現在、ファンドレイジングは様々な手法が開発されていますが、インターネット募金やカード決済など効率性を重視した戦略をとることが多くなる傾向にあります。

今回は松岡紀雄実行委員長の「一部の企業や資産家に頼るのではなく、できるだけ多くの方の心のこもった支援により開催を実現したい」とのお考えから、すべての協賛者が同等に1万円を協賛し、総額1千万円を目標に資金を集めるというものでした。


正直なところ、昨年の9月に呼びかけ人一覧を拝見した時には、一律1万円という枠を設定しなければもっと短期に数倍の資金調達ができるのにと思いました。

しかしながら、実際に美術展を見て、それは大変な誤解であったことに気づかされました。

今回の美術展の最大の目的は、できるだけ多くの方に作品を見ていただくことで障害者に対する理解を深めてもらうこと、それをできるだけ多くの協賛者が支えることだったからです。

私はこれまで様々な形で寄付や募金を経験してきましたが、今回は協賛者として参加させていただいたことを心から感謝することができました。

NPOのファンドレイジングにとって「依頼して、感謝する」ことは黄金のルールと言われますが、今回は奇跡のファンドレイジングに「依頼されて、感謝する」という黄金の経験をすることができました。


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