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エコスフィア Ecosphere

2010年06月26日 | エコでボランタリーな江戸の町
エコスフィア(Ecosphere)をご存知ですか?

エコスフィアは、アメリカのNASAがスペースコロニー開発のために作った地球の生態系モデルで、写真のようなガラス玉の中にひとつの生態系が密閉されているものです。






Ecosphere Associates,Inc.のHPより


この密閉されたガラス玉の中には、人工海水、空気、藻、数匹の小エビが入っています。適度な光と温度があれば、この小宇宙は自己完結的に何年間も生態系を保つことができるそうです。

このガラス玉の中では、次のような循環が行われています。
①エビは藻をエサにします。
②エビの排泄物は藻の栄養になります。
③エビが吐き出す二酸化炭素と光によって、藻は光合成を行い酸素を作ります。
④エビは酸素を吸って生き続けます。

実は、②の段階で目には見えませんがバクテリアが重要な役割を担っているはずです。エビの排泄物はエビにとって有害なアンモニアを含んでいますが、これを亜硝酸に換えるバクテリアと亜硝酸を無害な硝酸塩に換える2種類のバクテリアが繁殖していると思われます。

ほんの数百年前まで、私たちの地球ではこれに近い共生のメカニズムが働いていたんですよね。人類が快適な生活を求めて大量の化石燃料と食料を浪費するようになってからは、このメカニズムに狂いが生じてしまいました。もう後戻りすることは出来ませんが、一度立ち止まって考えることが不可欠ではないでしょうか。(そのお手本は江戸時代にあると思うのですが・・・)
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