(高知市内から少し北の山際に 北山スカイライン があります。)
昭和47年ですから もう40年以上前です。講演記録を読んで 私なりに整理したものです。
この時点で水俣病は 発生して20年が経過しています。
宮脇博士は 『植物と人間』 『緑の証言』 『森はいのち』 など 自然環境の本を
多く書かれた方です。宮脇さんは 環境問題の根底にある自然と人間のかかわり方を
問題にしています。人間だけがよい生活をするという とても自己本位の考えが公害を
生み 自然を破壊してきた・・。これを問題にしなければ 環境問題の真の解決はない!
と言います。
ホモ・サピエンス(現生人種)は泥くさい自然から隔絶して 人間の生理的 物質的欲望を
どんどん満足させ より良い生活を目指してきた。邪魔な森林を焼き払い 微生物から猛獣
までを駆逐して 人間の生活の場を広げ 鉄とセメントとエネルギーを使い 冬は暖房 夏は
冷房 歩かなくても車で行ける 便利 快適な人工環境を作り これからも変えようとしている。
日本も戦後復興を果たし三種の神器 新三種の神器で どんどん生活環境を向上させてきました。
一見理想的に見えますが 限度を超えて環境を破壊し 局地的に多くの人間が病気になったり
死んだりする公害が起こってきました。水俣病はマスコミにも大きく取りあげられましたが
水銀さえ使わなければよいという目先の対応で 経済発展を最優先する政策は変わりませんでした。
経済不況に陥った現在 経済・GNP至上主義は収まるどころか公害大国である中国の経済に
頼る情けない状況です。口ではエコ エコなどと言いながら 実際は公害垂れ流しの中国に頼る
(それでいて 政治面では対決・・)のは ちょっと 自分勝手過ぎる気がします。
生態系はその多様性とバランスを失い 自然の植生は 次第に画一化し 貧しくなっています。
これまで自然に対し どれだけ開発しても 自然はそれを許してくれると甘えていましたが
どうやらそれが怪しくなってきた。今日もなお確実に悪化している地球という生存環境。地球の
治癒力にも限界がある。
これだけは守らないと持続的な生存環境は維持出来ないという環境の限界が見えてきた。日本が
守ってもアジアで壊していては駄目だし ヨーロッパで守ってもアフリカで壊していても駄目なので
世界が一つになって 地球上の命が生きていく為の 総合的な環境政策が必要になってきています。
CΟP21のように世界中の国々が集まって 枠組みを作ていくことが大事になっています。
未来の生命が保証されてこそ 今日のより良い生活が安心して求められる訳です。(続く)
山あり
谷間に家あり
川あり 蛙も鳴いています。 工事で停められている車あり
牧場あり
花ありです。 珍しく 桐の花。
紫陽花(あじさい)も咲き出しています。
白い紫蘭(しらん)
名前の通りのシラン
サツキ
きれいなかたばみ
紫露草(むらさきつゆくさ)