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山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

シャンモリワインの金賞と銀賞ワイン

2012-11-10 17:07:18 | ワイン四方山話

山梨県勝沼町にある盛田甲州ワイナリー(ブランド名シャンモリ)が、国産ワインコンクール2012の甲州種部門で、金賞、銀賞、銅賞を取りました。

金賞 樽熟成2010 1260円

銀賞 柑橘香甲州 1500円

銅賞 樽熟成2011 1260円

金賞と銅賞は同じワインのヴィンテージ(年号)違いです。

盛田甲州ワイナリーは、親会社が愛知県の酒造メーカーで、ワインは全国に流れます。

山梨県内では、あまり売られていない(ワインの85%が県外出荷だそうです)ので、なじみの薄いワイナリーでした。

しかし、ワインのレベルは高く、金賞のワインの価格は1260円、金賞受賞ワインの中で、最安値です。

その金賞と銀賞のワインは、同じ甲州種が原料ですが、タイプの違うワインです。

金賞の樽熟成ワインは、甲州種のおとなしい性格のボディを厚くしようと、樽で熟成させ、樽の香りがあります。

樽熟成はむずがしく、樽香が強すぎると、甲州種の良さを消してしまうし、弱いと樽熟成の良さが伝わりません。

樽とワインの相性がマッチしたワインです。

一方、銀賞の柑橘香甲州は、メルシャンの甲州きいろ香の流れで、甲州種の持つ柑橘系の香りを最大まで引き出したワイン。

葡萄が完熟する、少し前のタイミングで収穫すると、香り高いワインになると言います。

そのタイミングが難しく、葡萄の栽培に熟知していないと、出来ないワインです。

では、どちらが美味しいかと聞かれると、どちらも美味しいと答えるしかありません。

タイプが違うので、お好みのワインをどうぞ。

どちらも、レベルの高いワインです。

(金賞の甲州樽熟成は、売切れになってしまいました。

ヴィンテージが違う銅賞の甲州樽熟成2011をどうぞ。)

 

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