山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

くらむぼんワインの甲州ヌーボー

2016-11-08 17:22:03 | 新商品インプレッション

くらむぼんワインの、甲州種ワインのメインは「ソルルケト」。

ラテン語で、太陽が輝くの意味。

山梨のワインらしくない名前とラベルで、長所は地元の飲む方には受けが良い。短所はお土産需要に向かない。

イラストレーター玉置真理さんのデザインのブルーのラベルは、大変目立ちます。

海外輸出ワインでもあり、くらむぼんワインの主要ワイン。

その新酒は、通常ワインと何の区別もありませんが、2016年は11月3日の山梨ヌーボー解禁日の発売です。

あじろんスパークリングも発売されます。

幻のワインと言われて久しいアジロンダックのワインは、現在20社前後のワイナリーでつくられるまでになりました。

赤の甘い香りのするワイン。

辛口もありますが、多くのワイナリーでは甘口にしています。

日本にワインが入ってきた明治時代、赤ワインは渋くて受け入れられませんでした。

そのため、赤ワインは甘口が隆盛し、サントリーやメルシャンが滋養も謳いながら、赤の甘口ワインを産出し続けました。

その原料となったのが、北米原産のアジロンダックやコンコード種。

やがて、食事の欧米化に伴い、赤ワインも世界共通品種が増え、甘口ワインは減少。

アジロンダックもほとんど作られなくなりました。

そのアジロンを、どのワイナリーが復活させたかは、話題として面白いと思いますが、今のところ不明です。

それが最近、復活。

日本人の良いところは、多様性でしょうか。

甘口から辛口、そしていろいろな品種のワインを受け入れられること。

アジロンのスパークもライバルがない、目の付け所の良いワインです。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする