横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

食のデフレが命のデフレを招く!?

2009-08-31 16:52:49 | Weblog
ここまで深刻「食のデフレ」:上野泰也(みずほ証券チーフマーケットエコノミスト)(1)(Voice) - goo ニュース

 アメリカのサブプライムローン破綻に発端する世界規模での大不況の影響を受けて、外需で潤ってきていた日本人の多くの生活の基盤が非常に危うい状態となり、このことが原因で、人々の財布のひもは固くなる一方です。
 このような際には、大半の人々は毎月入る収入内の大体決めた金額の範囲内で遣り繰りをしているわけですが、入りが少なくなればどこかを削る算段をする必要が生じます。
 
 このような際に贅沢品はいの一番に削られて当然ですが、食費を切り詰める事も多くのご家庭で結構行われているようです。
 食費よりも優先的に切り詰めるべきものがまだまだ他にあるだろうにと私は感ずるのですが、どうもそうはお考えになら無いケースが多いようなのです。
 近年の我が国で食費を切り詰めた生活をした場合、どのような食事内容となるか・・・家業が農家や漁師などで無い一般家庭では、必然的に肉を多量に摂る食事となるようです。
 これは、何といっても肉の値段が他の食品と比べ安価であり、調理が簡単で色々と応用が利き、食事の恰好がついて、見栄えが良いと感ずる人が多いためのようです。
 また、現在の栄養学では、いまだ非常に栄養豊富で理想的な食品であるというような評価で、とくに若い世代の人ではこれを嗜好的に非常に好む人が多いようです。
 さらに、今年の夏はことに東日本は冷夏と雨の影響で、野菜類(葉物と根菜類)の出来が非常に悪いそうです。したがって、食事の付け合わせとしてのこのようなものも少なくなり、ほとんどもっぱら肉とご飯が主の食事となってしまうようです。

 慢性病の原因は、“累積的な食生活の誤りにある”という結論に収束しているわけで、一応の答えは出てはいるのです。
 したがって、食生活改革が健康の維持・増進の基盤であるということを人々はご存知のはずであるのですが、近年慢性病罹患者は漸増の一途をたどっております。
 食事と健康とが密接な関係で結ばれていることを承知していながら病気になられる人が多いということは、人々がその具体的に詳細な内容までを理解されていないということと、人々が食事を摂られる際にもっぱら嗜好というものが優先されて、食事の内容の決定されていることが関係すると私は考えるのです。
 そして、この度の経済危機で、食事に掛けるお金を切り詰める事が、ますます自らの健康や生命を危うくする結果を招くことになり、そのことから結局は医師に受診したり、あるいは入院するなどの事態を招いて、より大きな出費や、場合によっては生命を失うなど、極めて大きな損失・不幸をも生ずるケースが多発することを私は強く危惧しているのです。