横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

最近の食料高騰について その功罪②

2008-10-27 11:25:10 | Weblog
 先月16日に上記タイトルで記しました続きを書きます。

 日本人の食生活の内容は、ここ約半世紀の間に、それ以前とは比較できないほどの大きな変貌を遂げました。
 物が豊かになったことは良いことであると感ぜられることではあります。しかし、その食生活の変化の方向としては、非常に悪い方向に変化したと言いうると思います。
 ことに慢性病の罹患率、死亡率などの統計グラフと、食生活の変化のグラフとを重ね合わせますと、両者の間に極めて密接な相関のあることに気付きます。
 すなわち、近年の慢性病罹患者の激増は、この食生活の内容の悪化が主原因となり、その結果としてもたらされたものだと私は結論しています。

 このような変化が生ずる以前の食生活の内容と比べ、一番変化したことは何か?
 何と言っても動物性食品、すなわち、動物性タンパク質並びに動物性脂肪摂取の増加ということでありましょう。
 肉は確かに食べると美味しいのです。旨み成分であるアミノ酸類に富んでいますから、当然のことであります。
 そして、良くしたもので(というか、非常に具合いの悪いことに)、この極めて魅惑的な食べ物が人々を病気へと導く罠になっているのです。
 
 例えば、美しいバラには棘(トゲ)があります。そして、私の場合ほとんど無縁の話であるのですが、美しい女性もそのバラに似ていると私は聞いております。
 これと同様で、食べると実に美味しく極めて魅惑的な食品を指して、“このような食べ物が体にとって危ないのですヨ”と注意しても、なかなかその真意を人々に理解して頂くことができにくいのです。
 実際、消化能力が十分ある時には、食べても何も起こらないどころか、実際元気の元ともなるのです。そしてほとんどの人々がその人生の大半を健康な状態で過ごされていますから、食べ物でつまづき健康を大きく損なう経験を持ったことがありませんため、余計に判りづらいのです。

 この肉も、バイオエタノールの生産に伴う飼料価格の高騰の影響を受けて、少しは価格も上がってはいるようです。でも、他の食品と比べればまだまだ安価で、調理が簡単で、見栄えもよく、食べて美味しいときては、なかなか節度ある食べ方を心掛けることは難しいようです。