横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

慢性病の主治医はご自分自身! ⑩

2008-08-12 10:12:37 | Weblog
 現在の医療は、もちろん病気を治すことを目標として行われています。
 ただ、実際行なっていることは、治すのを目標としたものではないものである場合が多いようなのです(この表現は微妙なものでありますが、勘違いをされないようお願いしたいと私は思っております)。

 例えば、血圧値が正常値と呼ばれる数値よりかなり高い高血圧症患者は、現在3000万人をかなりオーバーするほど我が国にはおられます。
 血圧値が高いことは、血管に対して非常に大きなストレスが掛かる事を意味しますから、健康上決して望ましい状態ではありません。そして、これほど多数の人々が高血圧症に罹患されておりますことは、今日の我が国に於ける慢性病蔓延の基盤を形成する主要な一因子でもあると考えられるのです。
 したがって、血圧値を下げてストレスが掛からないような対処をすることは、極めて重要な意義あることと判断されるのです。
 そこで、今の医療ではこれにどう対処しているかと言いますと、この際に処方されるのが“血圧降下剤”と呼ばれる、血圧値を下げる作用を持つ薬剤です。

 ここまで述べましたことからは、とにかく血圧値を下げなくてはならないのだから、この対処は当然であると考えられる人は多いことでありましょう。

 ところが、血圧降下剤は、「一旦服用を開始したら、自分勝手に服用を中止したりすると、血圧値が急激に上昇したりすることが起こる危険性がありますから、そのようなことはなさらないで下さい」と、医師(あるいは薬剤師)から厳重に注意されますことはご承知の通りです。
 このことに対しても、患者さんたちは結構言われたままを守られて、その通りだと理解されている方がほとんどであるようです。

 ただ、これでは、血圧降下剤の服用は一生続けなければならないことになってしまいます。
 確かに、血圧値は血圧降下剤を服用することによって強制的に下げられますので、血管に高い血圧のストレスが掛からないので、当座はまあ安心とはなります。
 しかし、血圧降下剤を長期間服用しておりますと、この薬の副作用の害も生じてきます。
 この副作用の害は結構強いので、患者さんの病状は徐々にジリ貧となってしまうケースが多いのです。(続く)