横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

座して死を待つのか? それとも・・・⑩

2008-02-25 10:34:25 | Weblog
 しかも、その慢性病罹患者増加の中身がことに問題であると私は考えています。

 現在の日本に於いて、老人の方の暮らしぶり、とくに彼らの食生活は、日本人の伝統的食生活に近いものであり、嗜好の点からも今後これは大きくは変化しないと考えられます(嗜好も、或る程度の年齢に達するとともに、脂っこいしつこい味の食べ物は食べたくなくなり、アッサリした味のものを好むように変化します。このことも、見方によっては、酸性腐敗便という健康・生命を危うくする最大原因物質の産出を防ぎ、身を守るために元来身体に備わった防御システムの一つと見ることもできるのでは無かろうかと私は考えております)。
 したがって、彼らの慢性病罹患率はさほど上昇しないと予測されるのです。そして、彼らは長寿世界一を支えている中心的存在でありますので、今後もかなり長生きされると判断されます(なお、永久に生きられる人間はもちろん存在しませんから、この層の人間の数はやがて漸減して行くわけです)。

 問題は青・壮年齢層の人々です。
 彼らは心身ともに人生の盛りの時期の人々であります。したがって、彼らの大半は消化能力も高く保たれています。
 なお、現在のこの年齢層の者たちは、生まれついて以降、欧米風の食生活で育った者がほとんどで、嗜好の点からもこのような類の物を好んで食べています。
 このような欧米風の食事を長年食べ続けてきて何も起こらずに健康を維持できていた人々は、その自らの食生活が、世界中の研究者たちが指摘する“慢性病の根本原因である累積的な食生活の誤り”に該当するものであることが容易には理解し難いのです。
 すなわち、現在、青・壮年齢層の人々は、病気の罠の存在を知らずに生活を送っているわけです。
 危険が満ち満ちている中を、無知からゆえの無防備状態で、日本人の青・壮年齢層の人々が生活を送っているという姿をご想像頂けば、背筋が寒くなるという感覚を少しはお感じ頂けるのでは無かろうか私は思っております。