横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

がん予防「野菜の効果」は限定的では無い!

2007-11-25 23:36:14 | Weblog
がん予防「野菜の効果」は限定的 英の研究基金が報告書(朝日新聞) - goo ニュース

 昨日、上記のようなニュースが入りました。

 “がん予防のためには、野菜を食べるだけでは安心できない――。世界がん研究基金(本部・ロンドン)が公表した報告書で、こんな評価が出た。10年前にまとめた最初の報告書では、野菜の摂取は肺など5種のがんについて「確実にリスクを下げる」と5段階で最も高く評価されたが、今回は急落。胃などについて、「恐らく確実にリスクを下げる」とされるにとどまった。代わって浮上したのは「適正体重の維持」だった。”というのです。

 このようなニュースを見た人の中には、「野菜をそんなに食べなくても良いのだ」と短絡的に判断される方も出てくるのではと私は心配するのです。
 10年前にまとめた最初の報告と今回の報告で、野菜に関する評価が相当に変化したことは何故か? 非常に疑問を感じます。

 私どもの研究成果では、心臓発作及び脳卒中発作を始めとする慢性諸病(ガンを含む)の根本原因は、ほとんど共通しているという結論に達しています。
 ただ、それらの根本原因が作用した際の心臓発作及び脳卒中発作の発症に比べ、ガンの発症は遥かに時間が長く掛かるのです。
 すなわち、心臓発作及び脳卒中発作は多量の原因物質が一過性に負荷されることによって、青天霹靂様に突発的に発症するのに対して、ガンの場合は、少量の原因物質が長期間にわたって繰り返し作用することによって発症に至ると判断しています。
 
 ガンの場合、このような発症の仕方をしますので、疫学的調査で食べ物の影響を調べることが非常に難しいということがあると判断されるのです。
 そのため、野菜のガン発症に対する影響の評価に前回の調査との差異が生じたものと判断されます。

 私どもは、酸性腐敗便(このものについては、私著『医療革命』をご参照下さい)は、ことに腸ガンの発症の主要な因子であると結論しております。
 そして、酸性腐敗便の産出の予防・治癒に野菜は極めて効果ある食品であると考えております。
 肉食人種の欧米人ですら、腸ガン発症の因子として肉を上げております。
 草食人種とも言いうる日本人の場合、例え欧米人よりも肉食の度合いが遥かに低いとは言え、現実にガンの発症傾向が欧米人のそれと似たものになってきていることは、すでに肉食過剰となっていることを示すものだと判断すべきであると私は考えています。
 そしてさらに、野菜の摂取の度合いが減少しておりますので、酸性腐敗便の産出頻度の増加が日本人の腸ガン多発の変化を生んだ主要因であると私は結論しているのです。

 上記の疫学データは、世界がん研究基金(本部・ロンドン)が公表した報告書
であり、欧米人(肉食人種)の調査を主体としたものと判断されます。したがって、草食人種とも言うべき日本人ではどれほど当てはまるか否かについて慎重な判断が為されるべきであると私は判断します。

■ 私著「医療革命」について
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