コレステロール値を下げる物質⑧

　このタイトルで書き始めたのは、“コレステロール値を下げる物質として知られる“スタチン”を発見した遠藤章・東京農工大特別栄誉教授に、米国で最も権威ある医学賞といわれるラスカー賞の臨床医学部門の賞が贈られた”というニュースがきっかけです。

　動脈硬化というと、すぐコレステロールという単語を思い浮かべる人が大半であるようです。
　スタチンは、体内でコレステロールを合成する際に活躍する酵素の働きを阻害することでコレステロール値を下げる作用を持つ物質です。
　コレステロール値を下げるという点に関してスタチンは即効性を持つものでありましょう。
　ただ、副作用も色々と記載されておりますし、脂質降下薬の一種であるフィブラート系薬剤とスタチンの併用は原則禁忌とされております。

　動脈硬化を治癒する際にコレステロール値を下げる作用を持つ物質は必要です。ただ、コレステロールは動脈硬化に関して数多くある因子の中の主要なものではありますが、その他にも色々あるのです。