横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

閑話休題 本番直前に主役が倒れたら!(続きの付け足し)

2007-09-03 12:06:03 | Weblog
 吉田拓郎氏の件で“喘息(ぜんそく)”という病気の名前が出てきましたが、この喘息に関して最近、以下のような研究成果の記事が掲載されました。


成人ぜんそく仕組み解明 免疫細胞が悪玉化 兵庫医大
8月28日16時12分配信 産経新聞
 成人に多い難治性ぜんそくは、かぜなどによるのどの炎症で免疫細胞の一種が悪玉化し、特殊なアレルギー反応が起きるのが原因とする研究結果を、兵庫医大の中西憲司教授(免疫学)らがマウス実験でまとめ、米科学アカデミー紀要(電子版)に28日、発表した。 
 小児ぜんそくはカビやダニなどが原因で起きることが多いが、成人ぜんそくは自分の体が作り出す炎症関連物質が悪さをしているらしい。中西教授は「この物質の働きを弱められれば深刻な症状の軽減につながる」としている。
 佐賀大、大阪大との共同研究。中西教授はマウスののどに毒素を入れて炎症を起こし、反応を分析。炎症部位から出る物質がリンパ球の一種に働きかけて異常な免疫反応を起こし、呼吸困難や気管支炎を招くことを突き止めた。
 こうした免疫反応は繰り返し起きてぜんそく症状が悪化するが、この物質を抑えると症状が治まることも確認した。
 中西教授は「成人ぜんそくが慢性化する仕組みが解明できた。大型動物でも実験したい」としている。


 この記事を読んで私は、私の父が半世紀前に論文報告したレベルにやっと現代医学も近づいてきたナァと感ずると共に、父の研究の先進性に改めて感心した次第です。
 但し、このように書いても、皆さんには何のことやらお判り頂けないとは思うのです。

 アレルギー性疾患ことに自己免疫発症のメカニズムは、判ってしまえば何のことは無いのですが、結構複雑です。いつか噛み砕いて述べる日が来るかと思っております。
 なお、自己免疫が関わる病気は、これをこじらせた場合、今後医学が大幅に進歩したとしても、症状を軽快させることはできても、完全治癒を望むことは非常に難かしいのではなかろうかと私は予測するのです。
 したがって、完全治癒が望めるごく軽度の初期の段階で、適切な情報の下に治す努力をすることが極めて重要であると私は結論しております。この段階で不適切な処置をすると、一生にわたる禍根を残すことになってしまうのです。