生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

やらずの雨

2017-06-27 04:37:22 | 日々の暮らし
雨を身近に感じる季節になりました。

雨には古代から

「自然なきっかけを

求める奥ゆかしい心」

があるとされていました。


そのひとつに

「やらずの雨」


があります。

恋人が帰ろうとする時、

にわか雨が降ってくる


帰したくない。



もう1時間一緒にいたい。

その思いを

「雨がやむまで

もう少しいたら」

思いを雨のせいにする

奥ゆかしさ


これをやらずの雨


といいます。


女性の家に通って来た

男への思いに使われて

いるようですが、


藤沢周平「闇の歯車」


ではヤクザの佐之助が

どしゃ降りの中を長屋に帰ってくると、

路地に女が傘もささず

雨に打たれて立っていた。

畳屋の亭主に追い出された女がこうして訪ねて来ていたのだ。

気の毒に思った佐之助は女を家に入れ、

逃げた女房の浴衣を貸してやる。

気が戻った女が

帰ろうとする時、


雨がやむまで

いいじゃないかと


いいます。


佐之助は女がいる

安らぎを懐かしく


感じていたので、



その雰囲気をもう少し


楽しみたかったのです。

これも男の

やらずの雨です。


私が会社の帰りに


居酒屋に寄り、

一人カウンターで飲んでいました。

その日はどしゃ降りで

客は私一人でした。

一度も話したことがない

居酒屋の亭主に

お客さん雨がやむまで


いてくんなさい。


と頼まれ最後までいてしまった。


これは、男同士でも

あるやらずの雨でした。

そのお陰で


その亭主の素性が分かったのです。


ヤクザの親分をしていてかたぎになり


流れ流れて


この町で居酒屋を開いたとか。

町内会の旅行に誘われても断って来た。

全身の入れ墨かばれるからだって。


病気で入院してたら、
客の女が見舞いに来て家の掃除を頼んだら、金を全部持って逃げやがった。

都内で男と小料理屋をやっていたのを見つけ

とっち目てやろうとしたが泣いて土下座して謝ったから許してやったバカな男です。


と二人だけの話を

したのも


雨のお陰でした。


懐かしい想い出が


一杯ある


雨。


あなたにも



あるでしょうね。



紫陽花のような綺麗な



思い出が。


合掌


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心を耕す

2017-06-25 23:49:46 | 日々の暮らし
昨日行って来た施設の

庭に職員が畑を


作っていました。

ナス、トマト、キュウ

リ、イチゴに大葉等。

ジャガイモ、サツマイ

モも植えるそうです。


みんな収穫するのが


楽しみですね。

大地を耕すと、

こんなにも


恵みが頂けるんですね。

同じように




心を耕すと


多くの恵みが


頂けるものです。



心も








大地なんだ。




畑に



雨が降る




お年寄りの






喜ぶ顔が




浮かんで来ますね。









合掌
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麻央さんありがとう!

2017-06-24 13:22:36 | 日々の暮らし
麻央さんが亡くなった。

最後の一言が

「愛してる」

と聴きました。

胸が熱くなりました。


「信濃(しなの)なる

筑摩(ちくま)の川の

細石(さざれし)も

君し踏みてば

玉と拾はむ」

(万葉集)


信濃にある千曲(ちくま)川の小石だって、

あなたが踏んだのなら。


宝石と思って拾いましょう。



ご冥福をお祈り


致します。



合掌


これから夜勤に行きます。
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山路の花

2017-06-24 00:47:27 | 日々の暮らし
「空の鳥を見なさい。

天の父は彼らをも

養ってくださる。」

(聖書マタイ6.26)

「山路(さんじ)来て

何やらゆかし

すみれ草」

(松尾芭蕉)

通る人も少ない山奥の

脇道に、すみれの花が

咲いているのを見ました。

神から与えられた

短い生涯をひっそりと

けなげに生きている

花に感動したのでしょ
う。

花や鳥達が懸命に

生きている。


父なる神を信じて。


私たちも精一杯


生きて


自分の場所で


見事な花を



咲かせましょう。



合掌
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冒険旅行

2017-06-23 02:38:18 | 日々の暮らし
「すべては言葉から始まった」

この世界の最初に存在したものは何か。

それは言葉であった。

言葉は神とともにあった。

この言葉が神自身であった。

この言葉によって、

いっさいのものが

創造されたのである

創造されたもので、

何一つとして言葉以外によってつくられたものはない。

この言葉には生命があった。

人の光となる生命である。


この光は闇の中で

輝いていた。

(聖書ヨハネによる福音書第1章)

なんと素敵な

言葉でしょう。


人を感動させ

生きる力を

与えるもの

それが言葉。


言葉のほかにあるもの


それが芸術だ


そう考えて


芸術の道に歩んだ。


芸術のほかにあるもの


それが宗教か。


そして、宗教を学んだ。

宗教のほかにあるもの



それは宇宙という


大自然だ。


宇宙を司(つかさど)るのが

神なのだ。


神が与えたすべてに


感謝して今日を生きる。


今日という日は

未知の世界だ。

一度も経験したことの

ない日。

失敗が待っているかも

しれない。

奇跡が起こるかも

しれない。

大きな喜びがあるかも

しれない。


今日の


冒険旅行に


旅立とう!



合掌







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