論語は紀元前600年に孔子が説いた言葉で厳格な道徳心を述べています。日本人は孔子より前の老子の思想の方が合っているのではと思えてなりませんでした。すると、嬉しい言葉を見つけました。偉い学者さんが、孔子と老子の比較をしていました。孔子は二宮金次郎の生き方。生真面目な努力型。老子は天真爛漫に生きた良寛型。この批評を見て納得しました。うまいこと言う!と拍手しました。そこで、老子の言葉を幾つか紹介します。
「気にしない」
悪口を気にするのは、自意識が強いからだよ。誰もそんなに注目しているもんか。要するに、うぬぼれやさんなんだ。だから人の悪口など、気にしない、気にしない。
「愚か者」
満杯のコップにいくら水を注いでも、こぼれるばかりだ。これは愚か者のやること。新しい水が欲しいなら、一度捨ててしまわないと。
「大器晩成」
本当に偉大な人は、大成するのが遅く、この上ない大きな音は、かえって聞こえないものだ。ましてや、天空にひろがる大きな形はあまりにも大きすぎて人の目には見えない。わかりにくいもの、目に見えないもの、本物はそこにあるんだよ。
「聖人とは」
あれも知りたい、これも知りたいと、世間の人はわざわざ遠くへ行くが、遠くへ行けば行くほど、分からなくなるものなんだよ。
とかく人は、幸せはどこか遠くにあると思っているが、どこかへ出かけたってダメさ。だって幸せは自分の足下にあるんだもの。
これが分かる人を聖人というんだよ。老子と良寛と一緒に酒飲みながら語れる日が来ますように。
祈願
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