「人はそれぞれその場だけの自分の考えにこだわり、
互いに正しいとか正しくないとかいってきめつける。
正しいのは自分が正しいと判断することだけであり、
正しくないのは自分が正しくないと判断しているのにすぎない」
(良寛)
あやふやな価値判断で、軽々しく人の値打ちを取り沙汰するものではない。
うだつのあがらないと見える人を軽蔑したり
、侮辱したりするものではない。
と良寛は力説しています。
これは、弱者に対する思いやりの気持ちをいう
測隠(そくいん)の情というのでしょう。
また良寛は墓に刻まれた姓名が、
すり減って誰の墓か分からないのを見ると
「やだやだ」と
墓地から引き返したといいます。
人の一生は百年もたてば、
賢い者も愚かな者も
みな同じようにこんな状態になる。
人間は生きている間は
皆で助け合って
気持ちよく過ごせる
ことを真剣に考えていたのです。
良寛は極楽とか地獄とかについては何も言及していません。
今を精一杯生きよと
言いたかったのだと
思います。
私達もまた満開の桜を
見ることができる
喜びに感謝したいと
思います。
合掌
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