生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

心耳

2024-09-09 00:04:03 | 日々の暮らし
心耳(しんじ)とはもう一つの耳の事。
世にある「沈黙の言葉」を聴き取ることを昔の人は心耳と呼んだ。
語ることを奪われた死者達の声や思いに耳を傾ける。
悲しみ苦しみの中に生きる者達に勇気を与えるために語り掛けている心の言葉を聴きましょう。
騒音の中に静寂の心を持てば聴こえる。これも修行かも知れない。
道元は修行僧が仏の教えを学ぶ上で一番難しいのは『心の操(みさお)を整えることだ』と述べています。
心の操とは、どのような場所にいても、どのような場面になっても『静寂を感じていること』だと説いています。
静寂を感じると清らかな気持ちになると言います。
これを「静寂を喜ぶ心」といいます。
古い神社仏閣には長い参道や階段があります。
心をきれいに磨いて行くための道のりといいます。
その時、心耳が働くのです。
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