生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

バラモン

2023-01-16 00:52:11 | 日々の暮らし
『山かげの岩間を伝う
苔水(こけみず)の
かすかに我はすみわた
るかも』
      (良寛)

山かげにある岩の間を伝わって、苔の下をかすかに水が流れるように、ひっそりと私は山かげにある庵(いおり)に住み続けよう。

仏教最古の経典の法句経に「清らかに澄む
月のように生きていく」
独り森の中で瞑想している人。
わけもない罵倒や暴力、拘束にも怒ることなく堪え忍耐力と勇猛な心を持つ人。
彼をわれはバラモン
(最高の僧侶)と呼ぶがあります。
これらの句にあてはまる人が、江戸時代の僧侶、良寛さんだと思います。
「僧に非ず、俗に非ず」と僧職からも俗世からも離れ、山中の小さな庵にて仏道を求めた。
日々の糧(かて)は托鉢(たくはつ)のみに頼り、すり切れて向こうが透けて見えそうな衣を着ていた。
ある時、村人から盗人とまちがえられて、乱暴を受けたが一言の言い訳も抵抗もせず、相手の気のすむようにさせていたそうです。
「清らかに澄んだ月」のように生きた良寛こそ、私はバラモンだと思っています。
私も力不足ですが少しでも皆様の役にたてればと言霊(ことだま)を綴って行きたいと思っています。
       
コメント
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