800年前のペルシャ(現イラン)の神秘的詩人ジャルディン・ルーミーの詩が素敵なので紹介したいと思います。
私は「嘆き」が「悲しみ」の杯を飲み干すのを見て叫んだ。
「悲しみは、実におつな味がするものだねえ」
すると「君には、お手上げだよ」と「嘆き」の奴は答えたのさ。
これでは、私の商売上がったり。
どんな悲しみも、祝福と受け止められてしまった日には「悲しみ」を売る当てではなくなってしまうと。
この詩は、中世から現代の私たちにメッセージを送ってくれているのです。
「悲しみとは、立ち直る途上で甘受(かんじゅ)しなければならない必要悪というよりも、むしろ積極的な祝福なのだ」と。
やさしく説明すると、 事故や病気、生活苦、人間関係の破綻、火事、洪水、津浪、地震などで人生の悲惨な、どん底に人は何度も苦しみ、悲嘆に暮れてきました。
しかし、長い時間がたって、徐々に悲しみから立ち直り、やがてその悲劇を受け入れ、その悲劇を転じて、より高い境地に至るためのエネルギーに変えていくものです。
例えば、高く跳ぶには、深くかがみこむように。
『嘆き悲しみ苦しみは次のステップのための祝福と見なしなさい』と述べています。
彼の言葉は人類史に残る偉大な先覚者と言われています。
多くの人が彼の言葉を
引用しているのです。
悲しみ苦しみは祝福と受け止めましょうと。