カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:UCC北京

2005年06月22日 | 隣人(カレー)
=======<特別篇>カレーなる人民 vol.4================

続いて、北京の最高気温38度といううだるような暑さのなか本日2軒目。
日系企業で働く北京の友人Wを訪ねに北京のそごう(崇光)に向かう。ここにはUCCが入っていて、メニューを開くと偶然にもカレーがあるではありませんか?

ビーフカレー   32元
シーフードカレー 32元
唐揚げカレー   35元
カツカレー    35元

日本のようなメニュー構成で、本日2皿目にしてはさっきのカレーからあまりにも時間が経っていないが、「ええい」とばかりにビーフカレーを頼んでしまう。
出てきたのはジャガイモ、にんじん、たまねぎが、普通のルーにからまり、いわゆる手間をかけない簡単ルーカレーであるが、これはこれで北京では貴重である。

<友人Wの近況>
・お手伝いを雇っている(月一回 2~3時間 10元(130円)/時)
・以前に日本円にして500万円くらいだして買ったワンルームマンションは、しばらくしたら気に入らなくなったので売ってしまった。
・彼氏と別れる寸前らしい

お手伝いを雇っていると聞いた時は、「すげえー」と思ったが、まあ月に一回台所回りとか風呂場とかを大掃除してもらう感じらしい。たしかにこんなサービスがあれば(あるかもしれないが)俺も頼みたい。「さすが中国人、合理的だ」と感心してしまった。

マンションの件はなんだか理由はいろいろあるらしいが、親兄弟から集めた現金で買ったマンションを売っぱらってしまったらしい。不動産バブルで沸く中国だけに「儲かった?」と聞くと、「500元(7000円)だけ」との答え。なんか微妙にすごい。

さらに喫茶店を見渡すと、なんとすぐそばで友人Wの会社の社長、副社長、技術部長がコーヒーを飲んでいるらしい。なんでも彼らは毎日昼食を食べたあとにここで日本式のコーヒーを飲むのが習慣らしい。13:00を回っても3人でだべってる彼らを見て、「やっぱり日本の幹部って中国でテキトーにサボってると思われてるんだろうなー」と思いつつ、「彼らは仕事しっかりやってる?」と聞くと、「しっかりやってますよ」との答え。よかった、よかった。「頑張ってください、駐在員さん達ー」とエールを送りたい。




於:金津カリー

2005年06月22日 | 隣人(カレー)
=======<特別篇>カレーなる人民 vol.3================

本日は、昨日まで仕事で一緒だった上海のお洒落姉さんが言っていたカレー店の北京店に行ってみることに。この「金津咖哩」は上海で5店舗のほかに、ここ北京、武漢さらには黒竜江省のハルピン市にも支店を持つ有名店である。そこに向かう途中の人民(タクシー運転手)とのやりとり。

ちょうど大使館街を通っていたので、
俺 :「日本の大使館ってたしかこの辺だよね」
人民:「そうだっけか?もうひとつ向こうのほうにあるらしいぞ」
俺:「へぇー、そうなの?引越ししたんかな?」
人民:「よくわかんねーけど、どっちにしてもひとつはあることに間違いねーよ」
   (反正也肯定有一ヶ)
俺 :「そりゃ当たり前だろ」と突っ込んでしまった。

さらに、
俺 :「デモはどうだった?」と聞くと、
人民:「まあ本気だったのは一部の学生だけだろ、戦争はあったけど、あれは昔のことだ。今の俺達になんの関係があるってんだ。そうだろ」

みたいな有難いお言葉。
たしかにそのように言ってもらうと有難いのだが、私達としては「はい、そうです」とは決して言えない。
様々な問題はあるかと思うが、少なくとも日本の学校での歴史教育の時間は少なすぎると私は思う。アジアの人と話をするために最低限知っていなければいけないことはもっとあるはずだ。

例えば、最近中国ブームでテレビの撮影が中国で行われたり、バラエティ番組の中国ロケの番組をやっていて、こんなシーンを見たことがある。

辛い料理を芸人が食べる番組で、辛そうな料理の上にさらに唐辛子のようなものをたっぷりと振りかける中国のコックに向かって、
「バカァ~、こんなにかけたらマジ死ぬよ~」みたいな発言シーン。「バカ」自体は感嘆詞でコックに向かって発言されたものでもないし、誰を中傷したのものではない。けどこの「バカ」という言葉に実は中国人は反応してしまうのである。共産党の歴史教育の影響でかなり多くの人が物心ついたときから戦争映画を見せられ、たいがいその中の日本兵が中国人に向かって「バカ」を連発するのである。したがって中国人(田舎を含む)に「あなたの知っている日本語をひとつ教えて」と言えば、おそらくこの「バカ」か「ミシミシ(飯がなまった)」があがるくらい有名なのである。当然、バカと言われて怒らない人はいない。

学校の勉強とは少し違うが、こんな感じで知っておいたほうがいいことってのは結構あると思う。そして無用な誤解を回避して日中間がいい関係を作っていくには必要だと思ってしまったのだ。

於:全聚徳

2005年06月22日 | 隣人の浮気(その他食物)
=======<特別篇>カレーなる人民 vol.2================

大雑把なのか?細かいのか?わかりません

最初に謝っておくとこの二日間カレー情報を獲得できず、またアップもできずごめんなさい。今から2日間を振り返ります。
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さて、到着初日19日夜の宴会は、北京ということで安易に「北京ダック」に決定。
中国でも最も有名と言える全聚徳烤鴨店の王府井店へ。本当かどうかしらないがブッシュ大統領(お父さんのほう)も座った席で宴会開始。

昔、このお店に行ったときは、アヒルを自分で選びそこに自分の名前を書いて焼きあがると名前が浮き出てくるサービスが印象に残っていた。
今回はどんなサービスがあるかと思っていると、帰る頃に服務員が一冊の手帳と一枚のカードをくれた。
この手帳はというと、お店の創業ストーリーがなんと中国的漫画で描かれているのである。日本でも最近「企業の理念を伝えよう」と創業のエピソードを伝える取組みを行っているが、この漫画はかなり気合いが入っていて総ページ数59ページにも及ぶ。実はこのお店創業が1864年であり、昨年140周年を迎えたことを機にこうした創業の原点を伝えていく活動を始めたとのこと。

さらにもう一枚のカードだが、お誕生日カードみたいなものを開いてみると中には、

「1億15044592」

と書かれている。単位は「匹」

なんと昨年の140周年キャンペーンからの始まりで、今までこの店の繁栄の犠牲になったアヒルたちのナンバーがわかるのである。
昨年までの140周年での犠牲は、どんなカウントをしているのか知らないが、ざっと「一億1500万」。さらに昨年からの犠牲が「44592」で、私の食べたアヒルは115,044,592匹目らしい。ほんとに「らしい」としか言えないのである。またこの数がお客である私にとってどんなメリットがあるかはわからない。とにかく細かいのか大雑把なのかわからなくなってしまった。

そういえば昔1997年の香港返還の時、北京でも返還を祝し数々のイベントがあった。その中には1997年7月1日香港返還の歴史的瞬間を待ちわびるカウントダウン表示が天安門広場に大きく掲げられているものもあった。そう、まさしくカウントダウン。日本なんかでよく見る「あと何日」なんてものじゃない。たとえば、
「7,623,455」
単位は秒なのであった。
返還の数ヶ月前には自転車で通ってもぜんぜ~ん実感できなかったことを覚えている・・・

於:新東京国際空港

2005年06月19日 | 隣人(カレー)
=======<特別篇>カレーなる人民 vol.1================

ただいま成田空港レストランにて朝食中。これから北京出張である。
縁起を担ぎ、GWのベトナム旅行出発前にカレーを食べたのと同じ喫茶店で同じようにカレーを食べようとしたが、そちらは残念ながらまだオープン前。仕方なくフードコート式のレストランへ。

メニューは写真の通り。
日本を離れるのは束の間だが、豆腐サラダを加えてみた。
さらにカレーにはなんとなく粉チーズを振ってみた。しかしさすが「カレー」味に大きな影響はない。

今日からは、
束の間の  <特別篇>カレーなる人民   が始まる。
仕事の合間を見て、中国15億人のカレー事情を出来得る限りレポートしたい。

そしてこのレストランに来る前に早速人民第一号と遭遇。
航空機のチェックインを待っていると前に並んでいた小姉が、「すみません。荷物の重さがオーバーしているので一緒にチェックインして下さい」とのこと。
「旅は道連れ、世は情けとばかり」擬似カップルを装うことに。微妙な距離感とサラリーマンと小姉という組み合わせは多少無理があったと思うが無事終了。
その後彼女は「ありがとうございました」の一言を残して去っていった。
なかなか順調な滑り出しである。

於:ダバインディア

2005年06月19日 | 隣人(カレー)

カレーの力!!

 

カレーの力なくして本日のイベントはなかった。(と思う。)

参加者総勢22名±

うち女性も思いの他多く、カレーとは改めて「老若男女平等の国民食」との認識を新たにした。

幹事のたあぼうさん(お気に入りのカレー屋さん200)お疲れ様で~す。

コピー代だけでも大変であったろうメンバー紹介のパンフレットは、微妙に編集されていて、その人のブログアドレスやコメントの重要部分が太字になっていたりと心にくい配慮に脱帽。

 

今日の初!

①こんなに多くのカレー好きと初めて談笑できた

②インドのコース料理がこんなにおいしく、しかも素敵なお店

③本物の本~物のイン度120%のジャッスィさんに会えた(写真)

ジャッスィさんは他のコックと比べても、店に来るインド人客と比べても、群を抜いてイン度が高い。しかもメッチャいい奴。

料理がおいしい上に、ジャッスィさんがいて、しかもお店がお洒落なダバインディアはお見逃しなく!

しかし何と言っても、カレー好きな皆さんとセーブすることなくカレーを語り、時には負けず嫌いに「週何回食べてる」と発表しながら同じ時間を過ごせたことがうれしい一日。

カレー部員にも会った。

毎日友達をカレーに連れて行く歌姫にも会った。

ITスペシャリストのカレーマンにも会った。

ジャージーズ(ジャージを着てなごむコミュニティ)にも会った。

 

そんな出会い満載の一日でした。


於:モンカレー

2005年06月18日 | 隣人(カレー)

嗚呼、青春の味!

「おふくろの味」のほかにも懐かしい味はある。

「地元の味」である。

むかしよく食べた地元では有名なパン屋とかラーメン屋とか・・・

私の地元では「中村パン屋」が幅を利かせていて、「高級でうまいパン」と言えば中村屋のパンでありそれが食べられる日は非常に幸せだったことを覚えている。(とくにクリームパンのクリームがうまい)

大学時代には親から送られてくる荷物の中に、ときたまパンが入っていて、「おいおいマジかよ」とは思いつつも、荷物の影響で形はつぶれ製造日から数日は経った確実に旨さは低下しているそのパンを懐かしさとともに食べたのを覚えている。

そんなパン屋とおなじく地元で有名な喫茶店がある。

「モンカレー」

私自身食べた回数は少ないので、味は覚えていないが地元ではブランドである。カレーもそうだが、何よりそこでデートをするというのが、ある意味ステータスであった。

狭い地元の世界、駅前にあるこんな場所でデートすれば必ず誰かに目撃される。

そんな危険も省みずに皆ステータスに向かって走っていた日々であった。


於:ジンナー

2005年06月17日 | 隣人(カレー)
雨の日カレー。

田町にあるジンナーに向かう。が、横断歩道の向かいから見える店舗の2階には客がいないことがわかった。
横断歩道を渡って階下の入り口でメニューを見ると、
「安いセットがねえよ。1200円くらい・タンドリーチキン付き」みたいな。
だからお客さん入らないのかな?ランチ時は込んでいたのに。

ということで、足を踏み入れることを躊躇し付近を散策すると、CoCo壱番屋発見。こちらは客数3名。
ま、なんとなく納得して、せっかくなので「ジンナー」へ。

私が今晩一番目の客っぽかったが、すぐに隣人が入ってきた。
この隣人はいわゆる常連だ~。勝手にカウンターの端に座り、漫画を読んでいるだけで、「食べ物と飲み物」が用意されていく。

すでに「必勝パターン」に入っている。「必勝パターン」に。そう僕は思った。
ワインクーラーで冷やされた赤ワインとカレー、そして漫画を読むためについた肘はお手拭の上にセットされている。完全に「必勝パターン」である。
もう一度言う。完全に「必勝パターン」に入っているのだ。

ジーコジャパンにも送りたい「必勝パターン」。

於:向かいのデスクから波平ポテト

2005年06月15日 | 隣人(カレー)
丸の内、そこははっきり言って物価が高い。
なんとお昼の弁当を惣菜屋で買うと、850円もするのだ。
だったら飯を食べにいったほうが絶対いいと、今まで弁当はできるだけ拒否してきた私だが、今日はお願いしてしまった。「カレーでなくていいよ~」

後輩が買ってきてくれたお弁当は上品な器に入り、冒頭申し上げたとおり850円也。
しかしこれが「開けてびっくり玉手箱」ならぬ「食ってびっくり弁当箱」!
はっきり言ってうまい!
脂ののったぶりぶり鮭も、明太じゃがホクコロッケも、そしてなにより”ゆかり”入りご飯があったかいのだ。同僚のIとも納得どころか大満足してしまったのだ。
価値/価格がバランス取れてると思った。「この店いいじゃん」

一方、前の席には同じ店でカレーを買ってきて匂わせている新人がいる。
即激写!
「牛タンカレー」らしいが、上に書いたようにお弁当のおいしい店なので
十分期待していると、すくうスプーンに抱えられカレーの中からなんと「波平ポテト」が出てきてしまった。あの昔弁当箱の隅に入っていて、冷たく水気を吸ってさらに微妙にちじまり粉っぽくなっているアレが、かの新人の頭にも浮かんだのだろう。
「幻滅

料理にオチはいらないのだろう?
おいしい惣菜屋の牛タンカレーは、ポテトも斯くあるべきものでパーフェクトに固めたほうがよさそうだ。

於:エチオピア

2005年06月14日 | 隣人(カレー)
カレーに25分、あなたは待てますか?

お昼時とはいえ、頼んだ野菜カレーが出てくるまでに25分。常連はもう手馴れた感じで小説を読んでいる人も多い。お昼時のカレーショップにあってなんともゆったりとした時間が流れている。

ここのカレーの香りはとても大好きです。クローブが強い、俗に薬膳カレーの部類に入るとか。

辛さは、店員の説明によると、

0倍 中辛
 ↓
 ↓
 ↓
3倍 辛口
 ↓
 ↓
5倍 大辛
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
70倍

まであるようです。
私はとりあえず、辛口で。

しかし、さすが常連のツワモノは多彩な面々で、

「17倍オヤジ」
「20倍ねーちゃん」
「6倍小僧」

など、見事に自分の味を見つけ出しています。

特に「17倍オヤジ」、あんたはいったいどうやって17と言う数字に辿り着いたのかメチャメチャ知りたい。必死に汗をぬぐって苦闘しているあなたの横顔を見ていると、単に森高ファンなのかとも思ってしまったのである。

於:けーだーた

2005年06月13日 | 隣人(カレー)
代官山は穴場です!

何の穴場かと言うと、「カレーホール」というかこの付近だけすっぽりカレー店が抜け落ちてしまっているのです。今おいしいカレーの店を出せば儲かる可能性大かも?

□フィールドワークによると・・・
 ・衣料店が多く飲食店が少ない
 ・飲食でもカフェばかりで専門店が少ない

□近隣に住む30代女性アパレルショップ店員によると
 ・「この近くははっきり言ってカレー屋さんはじめ安くておいしい店はなかなかないですねぇ」
(おいしいのは高級店だったりする)

□ぐるナビでも検索結果0
 ・「カレー」「インド料理」+「代官山」で検索してもそれっぽい店が出てきません

■会社が少なそうなので、平日は客数が厳しいかも?

先週行った下北沢はもうカレー大流行です。歩いていると多くのカレー屋さんを見つけられます。
たぶん歴史も違うと思いますが、代官山にもう少し「カレー」があってもいいかなと思いました。

今日のお店「けーだーた」では、実は「魚料理」が得意なお店らしいのですがランチにカレーがあったので行ってみました。
今日の隣人は、食材の納入業者です。
「ありがとうございます!今日もお客さんたくさん来るといいですね」みたいなことを元気よく言っていた。
店員よりも元気なこの配達員に◎!