年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

伝わる技術

2017-05-26 00:00:00 | Weblog
 今日のストレッサ―はどこか。

 聞く耳を持っているのか持っていないのかはわからない受刑者を前にしての私の喋り口、ストレートに言葉を乗せようか、それとも前回までのように遠まわしに再犯やっちゃダメよのことを伝えようか・・どのように開いていこうかと逡巡する。
 再犯の資料を使う前段に
 ものの見方考え方に焦点を中ててみようと・・・各自今まで経験した出来事をどのように認知をしたのか・・が大切なヒントになるんだろうと思う。

 15人一人一人に訊ねる。名前で呼ぶことはない、称呼番号〇〇番君の修羅場は何だったか?警察官に逮捕され手錠をかけられた時が最も修羅場だったのかと聴いていくとほとんどの受刑者は、イヤ捕まった時は返ってホッとした・・などの予期しない返事が来る。・・と云うことは、悪事を働きながらも善なる物差しもあるのだろう・・と。悪いことはダメ、ダメなことはダメだと幼子に言い聞かすように話をすすめざるを得ない。だから自分としてはせいぜいものの見方考え方に絞って話をすすめたい・・と。

 でも、目線はみんな私を見てくれて理解を示しているような姿勢を見せるが、それは彼らが数年の受刑生活で身に付けた処世術のこと。いつも騙される。
 そのような彼らに仕事をするチャンスを作りたい・・と近々出所する身体障害を持っている受刑者の就職先をマッチングするべく動く。A社から釈放前の面接に応じてくれた。さっそく日程の調整を・・などとやっているところへ今度は出所者を雇いたいがどうすればいいか・・の相談電話が私指名で入ってくる。知人から知人へ伝わって私の所にたどり着いたのだそうだ。この件も日程調整して塀の中に迎え入れる準備をすることに。
 お~っとっとっと。今日は出席せねば、人権推進教育協議会の総会がある。

 それよりも会長さんや副会長さん理事さんとの懇親会のあとのお歌の会のお店は初めてのお店。着物服姿のママさんの歌がめちゃくちゃうまい。それになぜか店内のポスターに

 キンキキッズがある。何なんだろうと…ママさんにお尋ねすると、私の弟の子供です。甥っ子ですよ・・と云ってた。
 伝えるツールの言葉よりそれ以外に何かしらのツールを持つ、見せる表情の向こう側から伝わってくるものがいる・・と思うようで・・。お歌の会には、年齢70歳台80歳台の方、現職の仕事のことを聞くと、いろんな職場でトップで頑張っていられた方ばかりであったのが理解できた。

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