さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

マロニエ

2010-05-21 18:52:21 | お散歩・植物観察
ミュンヘンの空港を降りて、ホテルに向かう途中、真っ先に目がついたのが、うっそうと繁るこの街路樹。ガイドさんがマロニエだと教えてくれた(バックに見えるGasteigと書かれたビルは、ミュンヘンフィルの本拠地だ)。遠くから見ると葉っぱの上にロウソクが立っているようにも見えることから、ロウソクの花とも言われると。

マロニエってフランスの花だというイメージが強かったけど、ドイツでも良く咲いてるんだね。ミュンヘンのホーフブロイハウスのコースターにもしっかり描かれていた。(つい加藤登紀子さんのシャンソン風の歌「時には昔の話を」のフレーズが浮かんできてしまう。)

ちなみに、このマロニエはドイツ・オーストリア旅行中ずっと見ることが出来た。ウィーンのシェーンブルン宮殿近くでは、もう花が半分終り、若い実が出来ていたので、ウィーンの方がミュンヘンより温暖だとわかる。



マロニエは、日本のトチノキの近縁種でセイヨウトチノキとも呼ばれる。日本のトチノキの実も灰汁を抜いた後、お餅などに入れたりするが、マロニエの実も家畜の飼料になるほか、焙煎してコーヒーの代用にしたり、リキュールにしたり、パンに入れて焼いたりすることもあるようである。また若芽はホップの代用にもなるとか。また薬にもなり、ドイツなどでは、種子の水浸出液を、痔疾や子宮の出血のための止血剤として使用されてきんだと。

おかしいなあ、フランス旅行の時はガイドさんに、マロニエは食べられないと教わったんだけど・・・上手に加工すれば食べられるということか。



近寄ってみると、多分雄しべだと思うが、一つ一つの花から長い毛が出ている。この花の一つ一つが実になるとしたら、一つの木から相当沢山の実が取れるだろうなあ。マロニエは英名では、Horse chesnut(ウマグリ「馬栗」)と呼ばれており、前述のように家畜の飼料になるからであるが、ウマの咳を治す薬にもなるそうだ。馬も咳をするのかぁ。



まれに、赤いマロニエの街路樹も見かける。



花を良く見ると、白いのとはちょっと形が違うねえ。調べてみると、これはベニバナトチノキと言って、セイヨウトチノキとアメリカアカバナトチノキとの交配種だそうだ。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 出発! | トップ | ホーフブロイハウス(ミュン... »
最新の画像もっと見る

お散歩・植物観察」カテゴリの最新記事