さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

題名のない音楽会(2/12)~「2500回記念(2) ウィーンのスーパースター軍団と音楽家たち」~を観て

2017-03-03 23:43:59 | 映画・番組等、各種鑑賞録
ウィーン・フィルのメンバーを中心に結成された『ザ・フィルハーモニクス』による演奏を聴いた。

弦楽カルテットにコントラバスとピアノとクラリネットを加えた7人のアンサンブルだが、冒頭の「こうもり」序曲では、途中に、映画「第三の男」のテーマ、葬送行進曲、ブラジル、美しく青きドナウなどを挟んでくる茶目っ気ぶり。ファーストバイオリンのコヴァーチさんの音の伸びが素晴らしく、7人のアンサンブルとは思えないほどスケール感を感じたのに加え、いろんな曲を挟んできても、何となく合ってしまう「こうもり」序曲の底深さを感じた。「こうもり」序曲は人生の節目節目で、いろんな形で接してきた曲だが、何度聴いても味わい深く、どこかにいつも新しさを感じるという意味で、やはり名曲だなぁと思うわけである。

チェロの人は以前ウィーンフィルにいたが、今はベルリンフィルにいる方。「ウィーンフィルとベルリンフィルの違いは?」という難し気な質問に対し、「ウィーン・フィルはロールスロイス、ベルリン・フィルはランボルギーニ」と答えていたのはツボだったな。私は車の事はよく知らないが、ロールスロイスは優雅で、アクセルを踏むと静かに力強くスタートするのに対し、ランボルギーニはほんの少しアクセルを踏んだだけでブーンとスタートしてしまうような瞬発力がある・・ということのようだが、ものすごく上手いことを言っているような気がする。

最後に演奏された、『ザ・フィルハーモニクス』のオリジナル曲、ファーストヴァイオリンのコヴァーチさんが作った「ユダヤの母」という曲は、短いがとても印象的な曲だった。ユダヤの母とは過保護で子供に甘い母親という意味なんだそうだが、曲調はユダヤ民謡「ヘヴェヌ シャローム アレイヘム(Hevanu Sholom Alechem)」に似ている。ジプシー音楽も取り入れているような気がする。短調だけど躍動的で楽しい。メジャーになるといいな・・と思う曲だった。
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