さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

ベルビュー・ホテルとフランツ・ヨーゼフ駅

2010-06-17 00:01:55 | 鉄への道?

ウィーンではベルビューというホテルに泊まったのだが、国鉄のフランツ・ヨーゼフ駅も近いし、市電D線の駅も近いし、目の前に特別に許可を取って夜9時までやってるスーパーはあるし、切符を売ってるタバコ屋も近いし、非常に便利なところにあった。



何とウィーン万博の開かれた1873年に立てられたという歴史あるホテルだか、内装は華美すぎず、落ち着いた雰囲気であった。駅に近い立地の良さからか、朝食の時は仕事鞄を持ったビジネスマンが目に付くなど、出張用のホテルとしてもよく使われているようだ。



ホテルを一歩出るとこんな感じで、市電が通っている。これは新型の低床車だけど、在来型が上り下りでコーナー付近ですれ違ったりすると、結構わくわくするような眺めとなる。あいにくその時カメラを持ってなかった(部屋で充電中だった)のが悔やまれるのだが。



その左コーナーを曲がったところにフランツ・ヨーゼフ駅がある。皇帝の名を冠した駅だが、駅舎はガラス張りで超近代的。普通の近代的なビルの中に駅がある・・・といったイメージの駅。



ウィーン西駅はでかすぎたけど、このフランツ・ヨーゼフ駅は等身大な駅。日本の駅の感覚からすると、ずいぶん虚飾を廃したシンプルな造りだ。Bahnsteig→プラットホームまでなら、切符なしで自由に入れる。



おお前日さんざん撮ったレギオナルツークやんけ! こんな近くで撮れたじゃん!などとは言わないことにしよう。ウィーン・ミッテ駅でもウィーン西駅でも、ここでは撮れない貴重なものが沢山撮れたんだから。



線路の終点のところで、線路上を蛇腹のような鉄骨が蔽っているのが面白い。



反対側からもうワンショット! 手前側のが押すタイプの機関車だね。



ホーム壁面に張ってあるポスターを見たら、妙にこのカードから鍵が出てるのが気に入っちゃって。これはカーシェアリングかレンタカーのポスターなのかな。さすが鉄道網の発達しているオーストリア。駅についたら目的地までの足を確保する手段を、市電やバス以外のもちゃんと確保してるわけだ。



駅前にはこんな風にレンタサイクルもずらっと置かれていたよ。



ホームから戻ってくると、壁にこんな風にむき出しのATM(Bankomat)が。切符売り場と同じノリのATM、防御用の柵もBOXもなし。治安の良さが印象付けられるものである。



古い時計も飾ってあった。



駅前の美容室。列車待ってる間に切るのかな? それとも地元のお客さんの方が多いか?



ここで撮ったもんじゃなく、美術史美術館を出たところで撮ったものだが、きっとここら辺にもあるだろう。歩行者用の信号の押しボタンだ。日本のそれとは全然デザインが違う。

観光地の写真も懐かしいが、今となってはこういう日常的な一コマを撮った写真の方が私の心を揺さぶるようである。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
推進運転 (あづまもぐら)
2010-06-17 01:48:27
といいます、機関車が押すのを。
北斗星やあけぼのも車庫から上野へは簡易式のブレーキセットを繋げてやりますが、ゆっくりとしか走れません。座屈による事故を懸念するからで、昔、横川~軽井沢間では、空気バネの空気を抜いて少しでも横揺れをさせまいともしていました。ゴツゴツとした乗り心地を憶えていませんか。欧州は車体下両端に出た腕の様なバッファーで押し合う構成としている為、中央の連結器一点だけの日本式と異なり、長い車輌編成があたかも蛇腹の様になっていて座屈を防止しているのです。だから推進運転でも140km/hくらいで平気に走ります。電車文化と機関車文化の差が出ているのです。島国と陸続きで直通運転をせざるを得ない環境の違いに起因しているのです。もう一つは大陸の強固な地盤が重い機関車の高速走行を許してもいるとも。
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推進運転 (さぶりん)
2010-06-18 00:36:44
あずまもぐらさん、こんばんは。

>北斗星やあけぼのも車庫から上野へは簡易式のブレーキセットを繋げてやりますが、ゆっくりとしか走れません。

ああ、これ、見たことはないのですが、聞いたことあります。上野駅に入線する時は、機関車に押されて、お尻=客車からホームに入ってくると。

私は札幌から北斗星に乗りましたが、終点タイプの駅ではないので、ホームへは通過する電車と同じように機関車から入ってきましたが。

>欧州は車体下両端に出た腕の様なバッファーで押し合う構成としている為、

実物を見ると確かに押すのに効果的な造りだと思いました。じゃ、3点で支えて、押しても引いてもいいようにすればいいのに・・・って思うのは素人考えですよね。
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元々は (あづまもぐら)
2010-06-18 06:44:51
機関車が牽引する事が前提で、連結器は今の欧州の様なネジをグルグル廻す非効率なものでしたが、米国で自動連結器が発明され、日本も確か大正時代に総取っ替えを短期日で行いました。欧州は多国間に跨がる為にそれが出来ず、今に至っています。ただ、一部の国内限定の車輌や在来車と連結しないTJVやICEでは自動連結器を装備しています。従って、現在欧州に見られる長編成の推進運転は、それを目指して連結方式が出来たのではなく、たまたまそれが可能なものであったと考えるのが妥当です。
連結器を自動式にしても電気線や空気管の結接は必要で、編成中程ではホースが繋がっているのを見れます。これも連結器に仕込んで一緒に継げる事をウェスティングハウスが考案しました。日本でこれを導入したのが京浜急行で、昭和43年迄使っていましたが、浅草線乗入れに際して他社に合わせました。その間、車輌の装備増加と共に結接する線も増え、連結器の下にセットする方式が開発され、京急も再度そちらへ変更しています。連結器のすぐ下にある長方形の蓋付きの箱がそれです。他社との連結器とはアタッチメントを介してする事としました。京急の増結切放が速いのもそれが一因ですが、他社でも導入しており、それでも速いのは、ポイント切替その他のノウハウも加勢している
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Unknown (さぶりん)
2010-06-22 01:20:29
あづまもぐらさん、こんばんは!

連結って奥深いんですねぇ。そんな歴史があったとは。

車両の顔ばかり気にしていましたが、これからはもっと細部に着目してみようかなと思いました。
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