さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

ミラベル宮殿&庭園

2010-06-02 22:35:28 | ただの日記
ザルツブルグ観光のとっぱじめはやはりミラベル宮殿&庭園。ここは12年前に来たはずなのに、どういう云われで出来たところなのか全然覚えていない。12年前のドイツ・オーストリア旅行は、私が旅行記を書けなかった初めての旅行だったし、カメラの調子が悪くて写真もあまり撮れなかったから、細かい記憶が喪失しているのかもしれない。ザルツブルグ観光をお世話してくださった現地のガイドさんは、田中真紀子さんに面立ちの似たすご腕ガイドさんで、説明が非常に分かりやすかった。

そもそもザルツブルグは、ハプスブルグ家が治めた土地ではない・・・こんな初歩的なことすら私の脳裏にはなかった。ザルツブルグは、カトリックの大司教が治めていた土地なのだ。モーツァルトはその大司教と上手くいかなくてウィーンに出て行って成功したのだ。ちなみにザルツブルグがオーストリアに併合されたのはウィーン会議の後である。現在もザルツブルグに大司教さんはおられるが、統治権は持っていない。

このミラベル宮殿(1606年築)を造った大司教はヴォルフ・ディートリヒという人物。大司教は公式に結婚を許されていなかったので、事実上の奥さんでも愛人と呼ばねばならないのだが、愛人ザロメ・アルトのために建てたとされるのがこのミラベル宮殿だ。ミラベルは良い眺めという意味。この宮殿は現在市庁舎として使われており、結婚式場としても人気があるそうな。

ミラベル宮殿に付属するミラベル庭園は「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地としても使われたとか。行った時は花の季節には若干早かったが、青空の下、緑の芝生がまぶしく、庭に配置された数々の彫刻も非常に美しかった。演奏会のプレッシャーから解き放たれた身は、ようやく純粋に観光を楽しむことが出来るようになったようである。


ミラベル庭園入口近くの噴水。ちょっと水芸を連想してしまった。



えっ、ザルツブルグにも藤が咲いてるの? 藤って日本原産だよね。ちょっと誇らしい気持ちがするかな。花は終わりかけてるけど、懐かしいものをみた気分。この地では藤棚を作らず、伸びるに任せているんだね。



ああ、抜けるような青空ざますね。緑と青のコントラストはすがすがしい。



ホーエンザルツブルグ城塞の勇姿を望む。12年前もそう思ったのだが、いつかあそこへ行ってみたい。



ヨーロッパの庭園の魅力はやはり凝った彫刻かな。こういう何気ないものですら、見ると心が揺れ動く。



躍動感あふれる、噴水の中のペガサス。光の向きの関係で暗く写ってしまったので、若干画質調整してます。



サウンドオブミュージックのロケで使われたドレミの階段脇のユニコーン。仕草がリアルで可愛いなあ。ちなみにドレミの階段ではみんなで記念撮影をしたが、例の凄腕ガイドさんがみんなのデジカメ十数個を預かって、短時間にパパパッとそれぞれのカメラで写真を撮りまくるという妙技を発揮!



一瞬、ハデスにさらわれるペルセポネー像かと思ったが、持ち上げられているのは男の人なので、違うと分かる。石像の後ろにびっしり生えているのが、シューベルトの歌曲にも出てくる菩提樹の並木。でも同じ菩提樹でも、お釈迦さまがその下で悟りを開いたと言われるインド菩提樹とは全く別物なのだ。


菩提樹(リンデンバウム/シナノキ科

これが菩提樹の葉っぱで、全体的に細長いハート型で、葉の先がひゅーっと伸びているというのは、菩提樹(シナノキ科)もインド菩提樹(クワ科)も似ているが、菩提樹は葉のまわりがギザギザ、インド菩提樹はギザギザなしだ。

菩提樹にかかわるウンチクを以前当ブログに載せたことがあるので、詳しくはそちらを。



ミラベル庭園の入口にあった、ちょっとカッコイイ紋章。大司教であったエルンストトゥーン家のもの(ミラベル宮殿を作ったヴォルフ・ディートリヒよりちょっと後の人)と聞いたが、Webで調べるとエルンストトゥーン家の紋章はちょっと違う形だった。結局分からずじまい。ただ歴代大司教さんの紋章には、この紋章のように、上に帽子のようなものがあるデザインが多かった。
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