荻窪圭 著/青幻舎
この本は楽しい!
この先生のセミナーには2回出ていて、超感激してすぐにこの本を買い求めたんだけど、読んでみると、東国にだって史跡が沢山あること、いかに自分がそれに気づかずに生きて来たかということを思い知らされる。
府中の話やとしまえんの話については、セミナーに出た時の日記として、当ブログでも紹介したが、今日は私にとっての思い出の地、渋谷について書いてみたい。
私が社会人になって初めて働いた地は渋谷である。だが、その時は猛烈に忙しくて、駅と職場の往復しかしていなかった。
確か、2年目の頃の上司が、「うちの店は初詣は、金王神社と東郷神社に毎年行くことにしているのに、新しく来た店長が、東郷神社だけでいいんじゃないかって言うんだよ」とぼやいていたことをなぜか覚えている。私の実家は初詣の習慣がなく、またお店では上の人しか初詣に行かないので、下っ端の私にぼやかれたところでしょうもない・・というか、どうでもいいじゃないかと思った記憶がある。なんでそんなどうでもいいと思った話を覚えているのかというと、2つの神社の内1つがその新しい店長の名字であったからかもしれない。
この本を読んで、27年前のその話がまざまざと思い出されたのは、その金王神社→金王八幡宮というのは、昔、渋谷城という名のお城だったという記述があったことだ。そしてその城主は渋谷氏。さらに言うと、渋谷氏の一部は薩摩に行って、東郷氏となった。東郷平八郎は渋谷氏の子孫で・・・だから渋谷に東郷神社があるんだね・・と。
う~ん、そうなると昔の上司が初詣先に悩んでた、2つの神社は関係がある・・ということなんだね。
しかし、城があったことだけで驚いてはいけない。
荻窪さんのこの本によると、渋谷には古墳もあったのだ。猿楽町の由来である猿楽塚というのは古墳時代末期の円墳なんだそうだ。しかも渋谷にはこれだけでなく、他にも円墳があるし、古墳時代から奈良時代にかけての横穴墓も発見されているそうだ。
渋谷って歴史が古いんだね。どうやら永年生きてきて、渋谷という地を偏った目線でしか見ていなかったようだ。もういちど新しい目で見てみたい・・と思った。
本書には渋谷に限らず、都内の10カ所をピックアップして、古道を歩きながら史跡の解説がなされている。是非時間を作って、この本をガイドに歩き直してみたいものである。
この本は楽しい!
この先生のセミナーには2回出ていて、超感激してすぐにこの本を買い求めたんだけど、読んでみると、東国にだって史跡が沢山あること、いかに自分がそれに気づかずに生きて来たかということを思い知らされる。
府中の話やとしまえんの話については、セミナーに出た時の日記として、当ブログでも紹介したが、今日は私にとっての思い出の地、渋谷について書いてみたい。
私が社会人になって初めて働いた地は渋谷である。だが、その時は猛烈に忙しくて、駅と職場の往復しかしていなかった。
確か、2年目の頃の上司が、「うちの店は初詣は、金王神社と東郷神社に毎年行くことにしているのに、新しく来た店長が、東郷神社だけでいいんじゃないかって言うんだよ」とぼやいていたことをなぜか覚えている。私の実家は初詣の習慣がなく、またお店では上の人しか初詣に行かないので、下っ端の私にぼやかれたところでしょうもない・・というか、どうでもいいじゃないかと思った記憶がある。なんでそんなどうでもいいと思った話を覚えているのかというと、2つの神社の内1つがその新しい店長の名字であったからかもしれない。
この本を読んで、27年前のその話がまざまざと思い出されたのは、その金王神社→金王八幡宮というのは、昔、渋谷城という名のお城だったという記述があったことだ。そしてその城主は渋谷氏。さらに言うと、渋谷氏の一部は薩摩に行って、東郷氏となった。東郷平八郎は渋谷氏の子孫で・・・だから渋谷に東郷神社があるんだね・・と。
う~ん、そうなると昔の上司が初詣先に悩んでた、2つの神社は関係がある・・ということなんだね。
しかし、城があったことだけで驚いてはいけない。
荻窪さんのこの本によると、渋谷には古墳もあったのだ。猿楽町の由来である猿楽塚というのは古墳時代末期の円墳なんだそうだ。しかも渋谷にはこれだけでなく、他にも円墳があるし、古墳時代から奈良時代にかけての横穴墓も発見されているそうだ。
渋谷って歴史が古いんだね。どうやら永年生きてきて、渋谷という地を偏った目線でしか見ていなかったようだ。もういちど新しい目で見てみたい・・と思った。
本書には渋谷に限らず、都内の10カ所をピックアップして、古道を歩きながら史跡の解説がなされている。是非時間を作って、この本をガイドに歩き直してみたいものである。