基軸通貨アメリカドルの影響で、為替がおかしい。

為替がなんとも分からない動きをしている。基軸通貨のアメリカドルが不安定な値動きをしているからである。何よりもコロナ禍で、失業者数が高止まり状態であったり、経済評論家の予想もころころと変わるのである。その結果、対円でも、７週ぶりの安値を付けた。それでも、円と米ドルとの関係は想定の範囲内と思われるが、通貨安の危機を叫ばれているトルコリラ、ロシアルーブル、韓国ウオンが別々の道を歩んでいる。トルコリラは隣国のレバノンやシリアの通貨危機に引っ張られるように通貨安を驀進中だ。ロシアルーブルは原油価格の持ちなおしで、安定的になるかとみられていたが、これも通貨安に入っている。驚くのは韓国ウオンで、負債率の高さなどで、危機直前なのに、ウオン高である。同じように高くなっているのが南アフリカの南アランドである。これらの国の通貨はアメリカドルの乱高下に振り回されているのだろうが、基盤の弱い国ほど、上下に振れる。（くちなし亭、2020.09.18）

Y-FP Office Japanトップページ