中国では政府が政府機関の職員や国営企業の職員らにiPhoneを使わないように命じていると言うニュースに合わせるかのように、華為技術（ファーウェイ）から「HUAWEI Mate 60 Pro」が発売された。OSではAndroidに代わってHarmony OS、アプリではGoogle Mobile Services（GMS）に代わってHMS（Huawei Mobile Services) を、そして半導体では、中国企業のSMIC（Semiconductor Manufacturing International Corporation）との協力体制を進めたと言う。問題はこのチップだ。ここで中国企業と彼らが言うSMICだが、世界最大手の台湾積体電路製造（TSMC）との関係は深い。アップルもTSMCも中国市場は現状、大きな稼ぎ頭だ。アメリカの制裁規制の抜け穴を密かに造っているのかもしれない。テスラのマスク氏が台湾は中国の一部だと発言して、何とか、中国市場を確保したいとの思惑が伝わってくるのだが、所詮、中国と言う国は自国の企業が育てば、技術的な支援を受けた外資企業であっても捨て去られる運命にあることはこれまでの歴史が教えてくれている。しかも政府の権力を使つてである。（くちなし亭、2023.09.20）
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