オオカミ男がドアの外に居る。

今日は8月15日の満月である。嵐も来ていて、玄関先をオオカミ男がいつ徘徊していてもおかしくないような雰囲気である。経済である。為替がやっと持ち直してきたかと思ったら、今度は株価の下落である。それもこれも中国とドイツの経済悪化が原因である。特に、中国は悲惨と言っても良い。大方の予想に反して、7月の工業生産は前月比4.8％増で、中国政府が目標とする6％増を大きく下回った。これらの世界的な景気後退状況を受けて、１４日のニューヨーク株式相場は大幅下落し、ダウ平均は前日終値比８００．４９ドル安の２万５４７９．４２ドルと、一日の下げ幅としては今年最大となった。この流れを受けて日経平均株価も再び20000円に接近している。今後、上海株を中国政府当局が買い支えるなどして、一時的な暴落はおさえにかかるとは思うが、それはあくまでも一的なものである。誰もが襲ってくるオオカミ男がいないかとそっとドアを開けるような心境になっている。（くちなし亭、8月15日）

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