関東地方にもある桜の銘木。

3月も末、暖かい気候に誘われて、桜が咲き始めました。東京は靖国神社の標本木が多くの花を咲かせて、今年は長崎に次いで、日本で2番目の早い満開となりました。我が家の近くの墨堤通りの桜はまだ、2～3分咲き程度で、やはり、見ごろはもう少し先かもしれません。さて、日本三大桜と言われる有名な桜があります。これは大正時代に制定された「史跡名勝天然記念物保存法」というものからきていると言われています。（１）根尾の淡墨桜（岐阜県）（２）山高神代桜（山梨県）（３）三春の滝桜（福島県）。淡墨桜と神代桜はヒガンサクラで、滝桜はしだれ桜です。日本は桜の国ですから、これ以外にも立派な桜は数多くあると思うのですが、わざわざ、3大と銘打ったために、桜シーズンのいわずかな期間に、多くの人が桜の銘木を見るために集まってくるのです。さて、ここまでのところ、関東地方には有名な銘木が無いのかと言われれば、そんなことはありません。日本5大桜と呼ばれるものに、石戸蒲サクラがあります。埼玉県の中部、北本市の東光寺という小さなお寺の境内に咲く桜で樹齢は約800年と言われています、エドヒガンとヤマザクラの自然交配によるカバザクラという品種で、世界中を探しても自生しているのはここだけという貴重な桜だそうです。ちなみに５大桜のもう一つは狩宿の下馬サクラ（静岡県）だそうです。（3月30日）

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