ゲームの画像と言うものが著しく進歩していて、実画像と区別できないほどである。だから、詐欺的な画像提供者が現れて、敵勢力批判に使えそうな画像をいかにも、現実の出来事だとして売り込めば、ある意味、喜んで、この画像を買うことになる。ロシア国防省は１４日、「アメリカ軍が過激派組織『イスラム国』（ＩＳ）を支援している動かぬ証拠だ」としてシリアとイラクの国境地帯で９日に撮影されたとする複数の白黒画像を公開したのだが、その１枚がどうも胡散臭いと発表直後から、大騒ぎになった。どうもビデオゲームの場面がそのまま使われていると指摘されたのだ。ビデオゲームにこれほど多くの人が興じているとはロシア国防省も気が付かなったのだ。さらに、こうなるともう別の画像も不審に思われる。似ている映像は無いかと捜される。そして、２枚目の不審画像が見つかる。この画像の方はイラク国防省が昨年公開したイラク空軍の映像からの借用ではないかと指摘された。こうして、赤っ恥を書いたロシア国防省は、これらの画像を削除して、「委託業者を間違えた。」という簡単な声明を出したのである。一方、アメリカの駐ロシア大使館は「ロシアはゲームで遊んでいる場合ではない。」と楽しそうな論評を出しているのである。(2017.11.15)
Y-FP Office Japanのホームページ上に、無料の「家計のキャッシュフロー表、自分で作成」コーナーを設けましたので、ご活用ください。
このコラムの読者が１００万人を突破しました。ありがとうございました。
