朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

カビ

2016-08-11 23:49:08 | 21世紀
カビ
2016/08/12
 カビは自分が生き残り繁栄するために、自分の周りに、他のカビや細菌類を殺すような化学物質を出します。それがペニシリンなどの抗生物質です。
 カビから作られる薬は、抗生物質に限りません。たとえば1970年代には遠藤博士という日本人が青カビから『スタチン』という物質を発見しました。これはいまや世界で最もたくさん使用されている薬のひとつで、高脂血症、心筋梗塞や脳血管障害の患者さんなどに幅広く使われています。
 また、たんぱく質やでんぷんを分解し、別の物質に変質させます。お酒・アルコールもカビから作られています。その他、酵素も作り、人間のサプリメントになっていますし、植物に与えると、大きな実をつけるようにもなるとして、商品化されています。
 そんなに効果がたくさんあるのに、私たちの周りには、病気の原因になったり、皮膚病を起こしたりするカビばかり目につきます。
 カビは、湿気が好きですから、家のクーラーの内部に大発生するし、掃除の悪い風呂場などにたくさん発生します。 古い家など、放置しておくとカビ臭くなってしまいます。
人間につくカビも居ます。人間の体に住み着くカビはおよそ200種類。皮膚に住み着く最も代表的なカビは、おなじみ、水虫。犯人は白癬菌。
 人の皮膚は外からの刺激で傷つかないように色々な防護機能を持っているので、健康であれば、皮膚はきれいですが、何らかの原因でその防護機能が働く事が出来なくなくなると、皮膚にも色々と症状がでてきます。
 カビが自分の周りに、攻撃的物質を出しますが、8/7のこのブログに書いた、野生動物が成長すると出す敵意のような気がして、敵意も何かの役に立つかな、などと考えてしまいます。
 私も、仕事などで付き合う人に、何かの敵意のようなものを感じ、付き合いも深まらないことがあります。敵意を感じるのは、私が尊敬しない人で、私の存在が許せないと何かこだわりを持っている人の感じがします。そういう人と思った時は、この人はカビだ、他のところではペニシリンのように役立っているのだ。私を嫌うのは、私もカビの違う種類なのだ。と思うことです。
 私も他人に敵意を感じさせることもあるようで、「お前は、嫌な事があると、口数が少なくなる」など指摘されたことがあります。