晴れのち曇り、時々パリ

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ロワール地方の魅力 <ジアン~オルレアン間> 2

2008-02-23 06:21:03 | 旅行とレジャー
     『サン・ジェルミニー・デ・プレ』
     現存するフランス最古の教会の一つ


『サン・ブノワ教会』からわずか車で15分くらいの所に、ロワール河地方が誇る別ののロマネスクの珠玉の教会が有ります。

<西フランク王国=カロリング朝>時代に創建された、フランク王国の首都<エックス・ラ・シャペル(ドイツ名アーヒェン)>の名高い『シャルルマーニュ大帝の礼拝堂』との縁も伝わる、『サン・ジェルミニー・デ・プレ教会』です。

まだ<鐘楼>が無く、鐘を吊るす空間を開けた正面の<破風>が時代を象徴しています。

<初期ロマネスク>の外陣は、魅力タップリ。
創建当時は、ギリシャ正十字(縦横同じ長さの十字架)型だった事を伝え、小礼拝室が直角に三室張り出していて、カロリング王朝時の雰囲気を残しています。


内部空間は、やや後から付け加えられた<身廊>部の奥に、創建当時の内陣天井(半クーポラ)を飾る<モザイク>は、東ローマ当時のモザイクの傑作<ラヴェンナ>の礼拝堂の直接の影響を見て取れる表現です。

金と銀とを主に多色のガラス固化(エナメル化)した十三万個の立方体をはめ込んで作られたこのモザイクは、早くから国の<重要文化財>に指定されています。

同時代の、素朴な<洗礼盤>も必見です。


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