ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

自分の弟なら・・・

2013-02-28 22:18:07 | Weblog
 今日の新患外来の最後の10代青年が、未明から熱が出て、不調と来院。
 勿論、研修医が診察し、折角なのでインフル迅速検査を実施。
 (ちなみに、今日新患外来でのインフル迅速陽性は一人だった。)
 インフル迅速は陰性で、まあ、陰性だけど100%否定は出来ない辺り。
 その他の諸検査では、ひどめはなく、感冒の一種と推測される。
 でも来週の月曜日(4日後)が、卒業式という。
 そこで、「(インフル)検査が陰性でも、インフルの薬、出してもいいよ。」と入れ知恵して、結果説明の診察に対応。
 でも、研修医はやや引いて、「もし、検査は陰性ですけど、インフルが心配なら、お薬も出せますよ・・・」と、選択の判断を患者さんに託してしまった。
 患者さんは、検査陰性で軽いならと、インフルの薬はいらないと言った。
 患者さんが出た後、研修医に、「今のが、4日後の卒業式を控えた自分の弟だったらどうする?」と突っ込み。
 「(抗インフル薬)飲ませます。」と即答。
 「身内でないだけで冷たい、可哀想。」とかましておく。
 分かったかな、困った時、もしこの患者さんが自分の身内だったら、どういう選択を勧めるかということを。
 患者さんは、自分の素人領域の出来事に、一応プロであるはずの医師の意見亜、方針を聞きに来ているはず。
 これに対して、自分の治療方針への考えを話して、同意されたら検査や投薬をする。

 ニュースで、某吸入系インフル薬を使って、“ショック”患者さんが出たことが言われ、多分この薬のシェアは厳しくなりそう。
 直接の因果関係の証明は難しくても、状況証拠は殆ど黒。
 何でも合う合わないはあるけれど、競争の激しい分野でのマイナスかもの症例はキツイ。
 ついでに、某大学の降圧剤の効果データが信用できないと叩かれている。
 他剤と、降圧効果はそれ程変わらないのに、プラスアルファの差が大きすぎて、まさに“捏造(ねつぞう)”が疑われる顛末で、論文が撤回されたり、ド○○の世界。

※ 柔道告発女子選手、全日本柔道連盟(全柔連)からの聞き取り拒否、そこまでも信用されてない証拠。
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