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『占領下パリの思想家たち:収容所と亡命の時代』

桜井哲夫、2007、『占領下パリの思想家たち:収容所と亡命の時代』、平凡社新書

第二次大戦下のフランスの思想家たちの、生き様をえがく。戦中ノンポリのサルトル(そのために、戦後に左翼に)、あるいは、戦死、収容所での死、ユダヤ人であるが故の亡命、あるいは、対独同調のヴィシー政府との関係、様々に描く。
特には、サルトルの右往左往が興味深かった。大戦後の左翼系思想家として注目を浴びるが、その「転向」の理由が少しでもわかった気がする。
ただ、数多くの思想家たちの動向を次々と紹介するので、全体としての流れは興味深いものの、時々、その流れを失いがちになってしまった。それは、読者の責任ではあろうが。
読後残った思いは、個別の思想家たちについて、もう少し知りたいと言ったところであろうか。もっとも、それは、それぞれの伝記などで読むとるべきで、全体的な鳥瞰図を示したことに意義があるというのが本書であろうか。いずれにしても、新書という限界の中で、キラ星の思想家たちの生き様が興味深かった。

占領下パリの思想家たち:収容所と亡命の時代

平凡社

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2007-04-27 22:57:07 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


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