『グローバリゼーションの中の江戸 (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)』
田中優子、2011、『グローバリゼーションの中の江戸 (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)』、岩波書店
タイトル通り江戸時代はグローバリゼーションの中にあったとして従来の鎖国史観を廃する。一連の暗黒の江戸時代と位置づけようとする明治以降の知的潮流に棹さそうという狙い。もはや、言うまでもなくというレベルに来ているが、教科書では「いわゆる鎖国」という扱いだという。明治百年の時に、現代日本の出発点は文化文政百五十年だといったのは梅棹忠夫だったと記憶するが、それ以来さらに50年近く、本著者も含めて江戸の再認識本は数多いにも関わらず、未だに明治パワーが強力だ。
タイトル通り江戸時代はグローバリゼーションの中にあったとして従来の鎖国史観を廃する。一連の暗黒の江戸時代と位置づけようとする明治以降の知的潮流に棹さそうという狙い。もはや、言うまでもなくというレベルに来ているが、教科書では「いわゆる鎖国」という扱いだという。明治百年の時に、現代日本の出発点は文化文政百五十年だといったのは梅棹忠夫だったと記憶するが、それ以来さらに50年近く、本著者も含めて江戸の再認識本は数多いにも関わらず、未だに明治パワーが強力だ。
グローバリゼーションの中の江戸 (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ) | |
田中優子 | |
岩波書店 |