daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

新連載

2010-03-10 08:47:24 | 日記・雑談
昨日はいつものように週刊将棋の連載を書いたあと、NHKテキスト(将棋講座)の原稿を書いていました。実は次号から連載を持つことになったのです。初心者の方にNHK杯とその観戦記を楽しく観ていただくための手引き、という趣旨の新連載です。

テキストは毎月15日頃の発売なので、初回分はもう入稿済みで、昨日書いていたのは2回目のものでした。嫁が聞き手で出演中の将棋講座は、早いものでもうすぐ半年の放映が終わるわけですが、テキストのほうは引き続きご購読のほどよろしくお願いしますm(__)m

今日は珍しく、先輩棋士のお宅で将棋を指してきます。

そして明日は健康診断。この日のためにかねてより節制・・・はしてるわけがなく、普段通りに暮らしています。
健康診断を受けるときっていろいろ制限があって絶対一瞬不健康になると思うんですが(笑)まあ年に1度ぐらいは仕方ないですかね。

その後、日帰りで那須の小学校に出かけてきます。僕にとっては最後の文化庁予算のお仕事です。
この半年ほど、この「生活文化普及支援事業」のおかげでずいぶんと棋士がいろいろなところに出かけて行きました。手前味噌ですが、棋士というのはこういう仕事に関してはすごく真面目にやっているような気がします。できれば仕分けされないでほしいですが、なかなかそうもいかないでしょうかね。

ということで明日は朝がかなり早いので一日お休みして、次回の更新は金曜日にします。

今日明日の中継は王将戦第5局。久保棋王が二冠目獲得となるか、注目の一戦です。

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4 コメント

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スレ違いというか、お門違いというか ()
2010-03-12 17:49:10
 本来ならば、解説された東京大学の山本氏か、執筆された松本氏に質問すべきと思いますが、ブログ等が見当たらないので、ご迷惑と思いますが、質問させていただきます。

 将棋世界の『コンピュータは七冠の夢を見るか』ですが、大変興味深く拝読させていただいています。
 4月号ですが、
「10手で1073京7418兆2400億の局面を1秒に1億手読めたとしても約3400億年かかる」
とありますが、3400年だと思います。

「合法手の多くは、(一手)パスより悪い」という理論は面白かったです。ただ、その理論をどのように枝刈りに応用するのでしょうか?
 すべての候補手をパスした局面と比べて、悪い手の場合に切り捨てるということなのでしょうか?

 スレ違い、お門違いのコメントで、失礼お許しください。
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Unknown (山本一成)
2010-03-13 21:30:47
英さん>解説をした山本です。わざわざコメントをくださってありがとうございます。

「10手で1073京7418兆2400億の局面を1秒に1億手読めたとしても約3400億年かかる」
とありますが、3400年だと思います。>

すいません、完全にこちらの間違いです。
3400年でした。

「合法手の多くは、(一手)パスより悪い」という理論は面白かったです。ただ、その理論をどのように枝刈りに応用するのでしょうか?>

ある局面で暫定的に最善手がわかったとします。
コンピュータはこの時最善手より良い手が存在するか確認するためほかの手を指します。
そのほかの手を指した局面で相手がnull moveをやってなおかつ評価値が悪かった場合、その手は探索してもしょうがないので枝刈りします。
なぜなら、null move以外の良い指し手をされたらさらに評価値が悪くなると予想できるからです。

これらの枝刈りの手法の基本となるのはアルファベータ法と呼ばれるものを基本としています。
またnull move以外にも様々な探索手法が存在します。もし興味があれば色々検索してみてください。

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回答、ありがとうございます ()
2010-03-14 12:54:01
山本さん、回答ありがとうございました。

3400年でも、相当時間がかかるということに変わりはないですね。


なるほど、相手にnull moveをやってもらうのですか。その局面での評価値で枝刈りをすれば、ハードルがちょうどいい低さになり、悪い手は切り捨てられるし、良い手の可能性のある手をとりこぼす危険も減るわけですね。

回答ありがとうございました。
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将棋講座連載 (ryo07900)
2010-03-15 12:33:36
連載を担当されることになったのですね。初心者向けの観戦の手引き、というコンセプトは従来の棋書にあまりないので、大いに期待してます。
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