振り返る。

宣言通り、駒を持たない生活を続けています。若干禁断症状が出かかっていますが、あと二日だけ我慢します。

昨日は更新をお休みする代わりに、ブログを初めてからいままでに書いてきたものを読み返してみました。いまこのページは一日２０００前後のＰＶがありますが、１年分まとめて読んだのは世界で僕だけではないでしょうか（笑）今日はこれまで書いてきたことを中心にこの一年を振り返ってみます。


まず今年は何と言っても、「書く」ことが生活の中心にあった一年でした。ブログを初めた頃は「毎日は書かないと思います」などと書いていたようですが結果はご覧の通り。これは、実際にやってみると予想外に面白かったということでしょうね。また、最初の頃は意見の発信が主な目的でしたが、徐々にゆる～くなってきてますね。最初は日記のつもりではなかったんだそうです（笑）まあこれからも、日々のことを書きつつ意見を発信していくスタンスでいくことになるのでしょう。

ブログのほかでも、週刊将棋の連載が始まったことと、初の著書を出版したことは、大きな出来事でした。この二つの根底にあるのはプロの技術を伝えたいという思いです。ブログ内でもそうした発言を繰り返しており、この思いに終始した一年でもあったなあと強く思います。来年以降も引き続き、考えていきたいと思っています。


またブログを日々書き続けることで、自分自身を成長させていくことは大きな目的の一つでした。いろいろとありましたが、たとえばこの日のこととか、ブログをやっていなければ出会うことのなかったような経験をして、この目的はそれなりに果たせているかな、と思います。来年からもきっと、こういう経験は積んでいくことになるのでしょう。
ほかに言葉に力のある棋士になりたいという目標もあるのですが、こちらはどうでしょうね。


意見を書くときに、最初は強い言葉で書くことが多かったと思うのですが、最近はそれよりも繰り返すようになってきたことに気づきました。どちらが良いのかは分かりませんが。
読み返すと「将棋の見せ方」に関するエントリが多いのが目につきます。特に観戦記とテレビ将棋、この二つについてはかなり多く触れています。興味のある方はぜひ、ブログ内キーワード検索でどうぞ。左下のほうにあります。
将棋の見せ方というのは、技術を伝えることとも大いに関係があります。ぜひ同時に考えていきたいテーマです。また、ぜひ多くの棋士に考えてほしいテーマでもあります。


棋士・関係者、特に若者向けのエントリもいくつか書きました。その一番軸となっているスタンスは外の世界に目を向けるということです。将棋界が全体が変わろうとしている時期ですから、これからの棋士はできるだけ、将棋界という枠を超えて頑張らなくてはいけません。と言っても急にできることはありませんから、まずはコツコツと、いろんな人やモノや情報に触れることが大切であろうと思います。この点では、今年は満点に近い一年でした。それぐらいいろんなことをやったし、充実した年であったと思います。


ちょっと話は変わりますが、ブログをやっていることがきっかけで稽古に行くようになったのには、自分自身びっくりしました。手前味噌ですが、こういうのも一つの普及のあり方なのかな、と感じました。今年将棋連盟全体で最も進んだのは小学校への普及だと思いますが、僕自身は関わる機会はありませんでした。棋士もそれぞれ得意不得意がありますから、手分けしてそれぞれ得意な分野で普及を進めていけると良いですね。僕はしばらくは書くことを中心にいきたいと思います。


対局の話もすこしだけ。今年は春先に順位戦と竜王戦で結果を出せたので、全体としては悪くない一年だったと言えるでしょう。その一方、夏場から崩れたのは去年と全く同じで、成長の証を残せなかったのは残念でした。それでも実力的には進歩しているのではないかと思っていたのですが、年の最後に負けてしまったのは、やはりその程度の実力だったということでしょう。来年はラストチャンスの新人王と、いいかげんＡクラスに勝つのが目標です。どちらも今年と同じなんですが、達成できなかったものは来年に持ち越さざるを得ません。


最後に、昨日メモを取った中で本文に紹介し切れなかったものを、リンクだけ貼って終わりにします。皆様どうぞ良いお年を。
新年は１月２日から更新予定です。

ネットリテラシー
対抗戦のアイデア
今年一番の名言
一斉対局
本物
目的意識


＜追記＞
opinionのほうも更新しました。

名勝負

昨日は楽しくてちょっと飲みすぎました。それでも自分なりに控えたおかげで、なんとか終電間際で帰って来れましたが。場所がかろうじて都内という場所だったので、帰って来るのに疲れました。そういうわけで総括はまたにします。

王座戦は歴史に残る名勝負だったようです。全勝同士の最終戦、３－３で大将戦残りなんて過去にあるんでしょうか。感動を呼ぶのはプロの将棋ばかりではありません。箱根駅伝並みとまでは言いませんが、もうすこし将棋メディアに、取り上げられるようになると良いのですが。

後輩諸君、おめでとう。日本選手権も頑張ってね。


いまはのんびりしながら年始の予定を立てているところです。来年は仕事モードに入るのが例年よりすこし早そうです。年内遊び倒して、２日から始動予定です。

リンクふたつ

まず一つ目は朝日杯のネット観戦記です。ずっと待っていましたが、ついにアップされました。って、正確にいつのことかは知らないのですが。これは年末年始の楽しみが一つ増えました。いつでも好きなときに見れば良いというのも、ネットの利点の一つですね。

もうひとつは四日市からの速報です。某所で宣伝を依頼されたので、貼っておきます。

結果が気になるところですが、今日は昼から忘年会に出かけるので、知るのは夜遅く帰ってからになりそうです。


佐藤二冠、ついに６連敗ですか。タイトルを複数持つ棋士がこんな目に遭うのは、さすがに空前絶後なんじゃないでしょうか。
同じく佐藤二冠の４連続挑戦失敗や、加藤九段の１０００敗など、今年は負の記録に注目が集まった一年だったと言えるかもしれませんね。


明日は気が向いたら自分の総括を簡単に書きます。

忘年会

年の瀬ですが、今日はＡ級順位戦に棋王戦挑決、そして竜王戦の１回戦が数局と、大きな一番がたくさん指されています。例年よりやや多いような？

僕自身は仕事は終わって、昨日と明日が忘年会です。今年とかより、とりあえず一昨日を忘れたい。

今日は何もないかと思いきや、年賀状を書くという重要な用事があります。そういうわけで、元旦に着かなくても民営化の影響ではありません（笑）

無念

大熱戦でしたが、敗軍の将、兵を語らずということにします。。帰ってシャワー浴びたらこんな時間だったので、更新してから寝ます。起きてからだと何か書きたくなっちゃいそうだし。無念です。


起きたら冬休みです。とりあえず今年の仕事はすべて終わったので、しばらく遊びます。

燃える

明日は王座戦の枠抜け（一次予選決勝）の対局。今年最後の対局にして最後の大一番です。
相手の豊島四段は昨年の糸谷君に続く、関西期待のルーキー。最近よく勝っているなと思ってはいましたが、調べてみるとなんと８月以降たったの一回しか負けてません。しかも内容も良く、一局ごとにどんどん強くなっている印象です。これは久々に、燃えないわけにはいかない一戦ですよ。

彼とは６月にも一度対戦しました。東西に分かれているとそんなに頻繁に対戦する機会はないですから、彼のようなスーパールーキーと年に２度も当たれるのは、光栄の一言に尽きます。良い正月を迎えられるよう、全力で頑張ります。

この年末はひたすら明日に向けて、一生懸命勉強してきたつもりです。成果が出ると良いのですが。
終わったら結果に関わらず、しばらく冬休みに入ります。生活のリズムにメリハリをつけるのも、長続きするコツです。

王座戦

今日は午前中ちょっと用事があり、午後の更新です。

どういうわけか例年あまり話題にならないのですが、今日から四日市で学生大会が行われています。今年はいつもと順序が入れ替わって、まず個人戦である「学生十傑戦」（ちなみにその優勝者はなぜか「学生王将」と呼ばれます。ややこしい）があり、そのあと団体戦である「学生王座戦」が行われます。年末のこの大会のために、全国の大学生は日々切磋琢磨しています。今年も後輩の活躍に期待しています。１０秒将棋はちょっと残念な結果だったので、その鬱憤を晴らしてほしいと思います。

例年この時期に大会があるため、彼らにクリスマスというものはありません。将棋に青春をささげているのは我々プロだけではないんですね、なんてね。ちなみに奨励会もなぜかクリスマスまたはイブに行われることが極めて多いです。理由はよくわかりません。

僕も今年は対局です。（ちなみに昨年は２０日が仕事納めでした）
そちらの王座戦のはなしはまた明日書きます。


今日は朝日杯と大和証券杯の中継があります。
朝日のほうはいよいよ煮詰まってきて、かなり重厚なメンバー。本戦でたかったなあ。
大和は、ネット将棋の雄（雌？）、通称「出雲のイナズマ」の登場です。斎田さんもここ一年ぐらい好調なので、好勝負が期待できそうですね。

堪能

昨日はお昼すぎから出かけて、夕方までは若手のＶＳ、夜は順位戦とたっぷり人の将棋を堪能しました。２クラス同時対局だと局数が多くて、検討していても目移りしてしまいます。大阪の将棋は見る暇がなかったので、またあとでじっくり並べようと思います。

昨日は矢倉を中心にこってりした相居飛車の将棋が多かったような気がします。プロ棋界では空前の中飛車ブームが続いていますが、また相居飛車に興味が戻ってくるのではないかと思わせる一日でした。

今日は一日家で過ごす予定です。勉強のリズムにうまく変化をつけるのが、長続きするコツです。

1000勝

すでにご存知の方も多いと思いますが、羽生二冠が1000勝達成のニュースが。２２年で到達ってとんでもない記録ですね。年平均４５勝・・僕まだ年間の最高対局数が４４局なんですけど（＾＾；
このペースだと本当に2000勝しちゃうんじゃないでしょうか。

それにしても、今期のＡ級は星が割れる傾向が続いてますね。どうも二極分化のまま最終盤を迎えそうな感じです。


今日はＢ１・Ｂ２の同時対局の日で、連盟に勉強に行きます。年度末のこの季節は、なんとなく熱戦が多いような感じがします。良い正月を迎えるべく、より必死になるということかもしれません。

忘年会

相性の良い竜王戦、今期も好発進です。昇級・昇段まであと二つ、次も頑張ります。
内容は相穴熊から相手の無理攻めを受け続ける展開で、いわゆる「実戦的には大変」な将棋でしたが、うまく受けることができました。


感想戦が終わったのが８時半と竜王戦にしては早い時間。ＡＩＳＥＰの忘年会をやっているので、終わったら連絡してくださいと言われていたので、すぐに駆けつけて合流。結局１２時近くまで飲んでました。対局後は疲れているのであんまり飲まないのですが、やっぱり勝ったあとだと気分は良いですね。
ＡＩＳＥＰは来年も開催予定とのこと。彼らの情熱とエネルギーには素晴らしいものがあります。今後もすこしづつでもお手伝いさせてもらおうと思っています。

今日も別の忘年会です。実は年内にもう一局大きな勝負が控えているので、まだ今年を振り返るという感じではありません。今日まで余韻に浸って、明日からまたもうひと頑張りです。