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daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

海外普及

2009-09-09 09:35:23 | 日記・雑談
今日は海外普及の話題です。
先日の王座戦第1局で、中継サイト内に英語版の中継盤面を設置しました。
設置しました、と言ってももちろん僕ができるわけもなく(笑)、有志の力を借りて行ってもらったものです。どの程度の効果があるものかは分かりませんが、海外からも中継で将棋を観る機会が増えれば、棋力向上は将棋そのものの認知度の向上にもつながるのではないかと期待しています。

最近はアマチュアの世界(特に学生)で、いわゆる無名の新人が全国レベルで活躍することが増えたように思います。これは腕を磨く場としてネットが有効活用されるようになったことと密接な関係があるように思われます。初めて大会に出たときにすでにかなりの実力、ということが増えたのですね。
海外の将棋コミュニティでも、そういうことが起きる可能性はあると思います。

先日のLPSAのイベントも非常に好評だったようです。棋士個人レベルでできることは少ないのですが、こういう地道な活動が、長いスパンで大きな力になっていくと良いですね。

なお本エントリに限らず、ネット上に私が書いてきたすべての文章は翻訳フリーですので、関心のある方はぜひ英文等でご紹介ください。梅田流ですが、知名度が追いついてないのがネックです(笑)

すこし前、海外普及の第一人者と思われる先輩とお話させていただく機会があったのですが、そのときに「やっぱり海外に出て行ったことがある人でないと、なかなか関心を持てない」と言われたのが印象に残っています。僕も数年前までは自分が海外に出かける姿は想像もつかなかったですが、行ってみたら思いのほか楽しくて、また機会ができればと思うと同時に、こういう地道な活動への関心も高まってきました。

いまの若手棋士はいろいろ雑用が増えてきている感はありますが、それでも普通の人に比べるとまとまった自由な時間は取れるほうだと思うので、チャンスがあればどんどん外に出て行ってほしいと思います。きっと有意義な機会になると思います。

昨日の女流王将挑決は上田さんの勝ち。彼女は早水さんと並ぶ中国通のイメージがあり、中国の将棋ファンの期待を受けての挑戦になりそうです。そして、里見さんに続くニューヒロインとなれるかどうか。

王位戦は3度目の矢倉戦。今期は封じ手前に激しい戦いとなることが多く、本局もまた早い進行です。

その他今日はA級の高橋ー藤井戦も行われます。藤井さんが先手なので、こちらも矢倉になるのでしょうか。

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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
一つだけ… (ケイ)
2009-09-09 16:35:55
普及に関しては、渡辺竜王もブログで色々と言及されていますが、普及活動(将棋教室や将棋祭りなど)を連盟サイトにしか載せないのは、効果が薄いと思います。将棋をする方を増やす為には、知らない人が興味を持つしかないと思いますが、将棋を全く知らない人が連盟サイトを覗くでしょうか?実際、私も将棋連盟という組織が日本にあって、棋士という職業があると知ったのは、ましてやサイトの存在を知ったのは、将棋を知ったかなり後でした。多くの方がそうであるはずです。それぞれの企画は素晴らしいと思いますが、何となくベクトルの向きがおかしい気もするのですが…だからと言って、代替案を考えるほどの頭脳も無いので、タチが悪いですね…すいませんでした。
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なんとなく語弊があるかも (ケイ)
2009-09-09 18:19:07
↑↑↑頭脳がないのはわたしのことですよ・・・棋士の皆さんの考え自体は素晴らしいものばかりだと思っています。それをいかに伝えるかについて、書かせていただきました。
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34FUと呼ぼう (Shinjoseki)
2009-09-11 03:16:10
在米将棋愛好家です。
英語版中継は画期的で喜ばしいことですが、その中で気になるのは、棋譜と駒がチェス用語を流用して使用いる点です。
将棋を日本文化の面から見ると、文化が言葉の上に成り立っていることより、英文用語の統一は非常に大事です。本部として、過去に英文表示について方針を出されてないと思います。柔道・空手の例が非常に参考になりますが、外国の方が、日本語用語をそのまま使っている光景を見ますので、将棋でも日本語をベースにした用語の確立を本部が中心になって推進されることを期待します。
生徒さんから3DPとか言われて、一番困るのは普及指導をされている側の方ではないでしょうか。チェス用語はあくまでも補助的に使用されるべきでしょう。麻生さんも’34歩’とか使っているくらい日本文化に新党(?)してます。
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