昨日の午後は中継を見ながらのんびり。キビキビした好局でしたが、最後は調子の差が出たような印象を受けました。甲斐さんは大きなチャンスを迎えましたね。
そのマイナビで、準決勝矢内ー鈴木戦にて観戦記を書かせていただくことになりました。プロ入り4年足らずにしては、これまでいろいろと書かせてもらってきましたが、実は観戦記は初めてです。ちょっと緊張もしますが、非常に楽しみです。
今期のマイナビは「異常事態」と言っても良いほど、波乱続きの結果となっています。ベスト4にはタイトルホルダー、どころかタイトル経験者すら矢内名人ただ一人。矢内さんにとっては、昨年レディースの決勝で受けたプレッシャーも相当なものだったと思いますが、今期も状況は似たようなものでしょう。
今期の女流名人位戦は、十数年ぶりに清水・中井不在のタイトル戦となったようですが(手元の将棋手帳で調べたところ、たぶん平成2年度の女流王将戦以来だと思われます)、その二人は本棋戦では2年続けてすでに姿を消しました。こんなことはつい最近までは考えられなかったことで、見る人にとってはより興味深い女流棋界になってきたと言えます。
などなど、書けるエピソード(持ち駒?)は本当にいっぱいあるので、あとは肝心の対局が熱戦になってほしいと願うばかりです。観戦記はまず第一に対局の内容に依存するべきである、というのが僕の考えなので。名人は強いですが、環那ちゃんの健闘に期待。
今期から始まった新棋戦のマイナビですが、中継以外にも次々よ新企画を打ち出しています。詳細は公式サイトで。
懸賞金スポンサー募集というのは、相撲であのくるくる回ってるやつみたいなイメージなんでしょうか。携帯中継も、PCより携帯のほうがよく使うという人には便利ですね。いずれにせよ棋戦を盛り上げようという意気込みを感じます。僕も、すこしでもお手伝いできればと思います。
ネット中継が盛んになり、「観戦」の形態も以前とは大きく変わってきています。観戦記者というのはず~っと盤側にいるわけではない、というのは知っている人も多いと思いますが、昔は控室などで雑談していることが多かったのが、いまではその脇に置いてあるPCを見ていることも多くなりました。現局面を検討する、といったこともずいぶんとやりやすくなりました。
何が言いたいかというと、極端な話僕がいまこの場所から観戦して、その場で「観戦記」をUPしていくことだって可能なわけです。いまの新聞観戦記の多くが「感想戦記」になりがちな現状、たとえばそうした思い切ったことも考えても良いのではないかと、昨日中継を見ながら考えました。
もちろん今回そんなことをしようという意図では全くなくて、あくまでもただの問題提起です。対局日から〆切までだいぶ間があるので、(両者のことはもともとそれなりに知っていますが)できるだけ取材活動もしてから書きたいと思っています。
最後に、観戦記と言えば、以前紹介した朝日のネット観戦記ですが、今後も週一ぐらいのペースで更新されていくとのことです。あまり情報が出て来ないのでどうなっているのか分からなかったのですが、当事者の一人である後藤元気君のところで知りました。今後も楽しみにしています。
そのマイナビで、準決勝矢内ー鈴木戦にて観戦記を書かせていただくことになりました。プロ入り4年足らずにしては、これまでいろいろと書かせてもらってきましたが、実は観戦記は初めてです。ちょっと緊張もしますが、非常に楽しみです。
今期のマイナビは「異常事態」と言っても良いほど、波乱続きの結果となっています。ベスト4にはタイトルホルダー、どころかタイトル経験者すら矢内名人ただ一人。矢内さんにとっては、昨年レディースの決勝で受けたプレッシャーも相当なものだったと思いますが、今期も状況は似たようなものでしょう。
今期の女流名人位戦は、十数年ぶりに清水・中井不在のタイトル戦となったようですが(手元の将棋手帳で調べたところ、たぶん平成2年度の女流王将戦以来だと思われます)、その二人は本棋戦では2年続けてすでに姿を消しました。こんなことはつい最近までは考えられなかったことで、見る人にとってはより興味深い女流棋界になってきたと言えます。
などなど、書けるエピソード(持ち駒?)は本当にいっぱいあるので、あとは肝心の対局が熱戦になってほしいと願うばかりです。観戦記はまず第一に対局の内容に依存するべきである、というのが僕の考えなので。名人は強いですが、環那ちゃんの健闘に期待。
今期から始まった新棋戦のマイナビですが、中継以外にも次々よ新企画を打ち出しています。詳細は公式サイトで。
懸賞金スポンサー募集というのは、相撲であのくるくる回ってるやつみたいなイメージなんでしょうか。携帯中継も、PCより携帯のほうがよく使うという人には便利ですね。いずれにせよ棋戦を盛り上げようという意気込みを感じます。僕も、すこしでもお手伝いできればと思います。
ネット中継が盛んになり、「観戦」の形態も以前とは大きく変わってきています。観戦記者というのはず~っと盤側にいるわけではない、というのは知っている人も多いと思いますが、昔は控室などで雑談していることが多かったのが、いまではその脇に置いてあるPCを見ていることも多くなりました。現局面を検討する、といったこともずいぶんとやりやすくなりました。
何が言いたいかというと、極端な話僕がいまこの場所から観戦して、その場で「観戦記」をUPしていくことだって可能なわけです。いまの新聞観戦記の多くが「感想戦記」になりがちな現状、たとえばそうした思い切ったことも考えても良いのではないかと、昨日中継を見ながら考えました。
もちろん今回そんなことをしようという意図では全くなくて、あくまでもただの問題提起です。対局日から〆切までだいぶ間があるので、(両者のことはもともとそれなりに知っていますが)できるだけ取材活動もしてから書きたいと思っています。
最後に、観戦記と言えば、以前紹介した朝日のネット観戦記ですが、今後も週一ぐらいのペースで更新されていくとのことです。あまり情報が出て来ないのでどうなっているのか分からなかったのですが、当事者の一人である後藤元気君のところで知りました。今後も楽しみにしています。
確かに平成2年の女流王将戦には
清水二冠も中井六段も出ていませんでした。
この平成2年は矢内名人が女流育成会に入会した年。
いかに2強の存在が大きかったかを感じさせます。
観戦記が、「感想戦記」になりがち、という指摘は確かにその通りですね。主催紙と将棋世界、週刊将棋くらいしか観戦記が書かれない現状では、必然的に「正しい」観戦記であらねばならぬ制約があるかもしれません。
無法地帯になるのは駄目でしょうが、棋士あるいは将棋関係者による複数の観戦記は読んでみたいと思いますね。
観戦記は本当に人によって捉え方が違いますよね。
片上先生らしい暖かく、実直な観戦記を期待しています。ところで掲載は週間将棋ですか?
なるほどこれは気づきませんでした。たしかにそうして考えると本当にすごい大きな存在ですね。
>底歩さん
たしかに「正しい」ことは重要なことだと思います。ようはバランスの問題でしょうか。
>taroさん
そうですね。そういう意見もあると思います。
ちなみに僕が連載している週刊将棋の講座では、先後逆にする場合とそうでない場合と使い分けています。僕の主観でこのほうがいいだろうという判断なので、かえって見づらいという人も中にはいるかもしれません。
>如水さん
そうです。掲載は3月2週目あたりになるはずです。