のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

魔性

2022年05月03日 | 日記・エッセイ・コラム

 今日は一日お休みして身体を休めてました。

 午後、先輩宅にお借りしていた本を返しに伺いましたが、アマゾネス対ターザンの話題となりました。強い個体のメス(アマゾネス)の中にオスを入れるとあまり優秀な子孫はでないが、普通のメスの中に強いオス(ターザン)を入れると優秀な子孫が出来る。なので、求められるのはターザンだ。と言う話で、牛の世界などまさにその通りになってます。

 それでは優れたオスが求めるのは優れたメスなのか?と、考えると、優れたメスというのはアマゾネスではなく一見普通に見えるか弱いメスで、このか弱いメスに操られてオスは能力を発揮する。人間の場合ですけどね。

 下世話な言い方をすればあげまん、さげまん、って奴ですか?アクティブな女性達は強いが故に孤立化しアマゾネス集団化するのだとか。そして子孫は残らない。なるほど、昆虫や魚と同じ現象が今のジェンダー問題には絡んでいるのか。なんて話になりました。

 ターザンを操るメス。映画ではジェーンですが、あれ、結構強い女性ですけどね。ごく普通の弱い女性だからこそ男は無理してでも護ろうと命をはってしまう。つまり、弱い者が勝つというパラドクスな世界がそこに生じる。しかしながらそういう世界で優秀な子孫が出てくる。

 ロシア、女性が強いからね。男は戦争に弱いのか?ウクライナの方が線が細いから護ってやるなら、と、力が入るのか?嫁、ウクライナ系ロシア人でしたけどね。線細かったけど、強かったですよ。料理出来なかったし。

 「20年も遡れば、おめぇなんか影が薄くて幽霊みてぇだったじゃねぇか。牡丹灯籠のおつゆさんに取り憑かれた新三郎みてぇに生命力奪われてボワ~っとしてたぞ。」あの頃はガンが転移して入退院繰り返して大変な時期だったんだわ。幽霊みたいになるのも当たり前でしょう。って、つまり私も操られていたってことか。病床の妻に。

 「魔性の女というのはアクティブなアマゾネスからは出ない。ごく普通に目立たないところにいて男を操り、有能な子孫を残していく。アマゾネスの行く先はオニババでしかない。なぜなら、彼女らは力関係でマウントを取って相手を動かそうとしているからだ。ウクライナとロシアを見なさい!あれは魔性の女とアマゾネスの戦いだ。」

 と、この先輩は力説してました。

 「Pity's akin to love」憐憫は愛情に似たり。これを夏目漱石は「かわいそうたぁ惚れたってことよ」と訳しましたが、そのかわいそうに操られて鉄砲玉の下をくぐる男の心境。なんだかよくわかります。まったくです。てめえでなんとかなるような相手ならそっと身を引くけど、俺がいないとと思わせると無理だってしちゃいます。

 そんな魔性が愛おしい。

コメント (2)
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