のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

考え方はそれぞれですけどね

2017年06月06日 | 日記・エッセイ・コラム

 「殿」と書いて(しんがり)と読みます。

 戦の時に先陣を切って敵に突っ込んでいく勇猛果敢な武将ばかり目に行きますが、どうも先行きヤバそうとなった時に追手を防ぎ退却の最後を務める武将は最も大変らしいです。

 1570年。浅井長政軍に包囲された織田信長を退去させるために木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)がしんがりを務めて名を上げたことは有名です。

 関が原での東軍勝利後、山形県方面では伊達・最上連合軍に攻められた上杉軍が後退するときにしんがりを務めたのが前田慶次で、長い槍を振り回して大活躍したそうです。

 進出するより撤退する方が難しい。イラクのサマワから撤退するしんがりを務めた陸上自衛隊第十二旅団など、小泉首相の撤退命令が出てからキャンプをたたんで立ち去るまでが神がかりのような40分。

 今、お江戸の企業に勤めているこちら出身の若い衆が今月から上海出張になったそうです。ニーハオ撤退のシンガリですね。ああ言う国ですからスパイ容疑だなんだかんだと理由つけて拘束されている日本人ビジネスマンがいるご時世ですから、「帰ってこれねぇかもしれないな。」「いい息子だった!」と遠く離れて安全なところから見守っています。

 1999年だったかな。中国はWTO加盟で盛り上がっていましたが、WTOって機能していない国際期間なんですかね?

 同じことをNIESの時代の韓国で経験したはずですが、後悔役に立たずだったんですね。「約束」って和製漢語で元々朝鮮にはなかった言葉ですし、中国語では「拘束」を意味する言葉です。承諾が日本語の約束に近い言葉かな?

 同じ漢字を使っても中国人には別の意味にとられる言葉は多々あります。「人間」は世間や人の世を意味しますし、「風流」なんかふしだらと言う意味です。「野菜」は山菜のことで「看病」は診察を意味する言葉。「気絶」は息を引き取ることで、「急死」はいらだつこと。

 それだけ違うってことを自覚しなければなりませんね。

 朝、炭焼おやじから「ドーナツ持って炭焼き小屋に顔出せ」と指令が下りました。

 この冬は糖尿病で入院していたので、管理栄養士の資格を持つ奥様の厳しい食生活監視下に置かれている炭焼おやじですが、農作業もひと段落して山にこもれるようになったので炭焼き小屋での隠遁生活を楽しんでいるみたいです。

 戦後、今の北朝鮮から命からがら逃げてきてひもじい子供時代を過ごしたので、「早死にしたっていいから好きなものを食べたい」と言う気持ちはわからなくもない。

 炭焼き小屋には電気はないけど冷蔵庫が置いてある。中にはカリントウなど甘いお菓子が入っており、蟻が入らないようにしっかりドアが守っている。

 80近いのだから十分長生きだと思うけど、いきいきと生きているんだからこれもまた人生。 

 数字だけが人生じゃない?

コメント (2)
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