のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

あやかしのリズム

2009年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

 月曜日、岩手日帰り強行軍の車中で、シリアの社長が「寝むけざましに」とCDで延々とエンドレスでアラブのポップスを流し続けてくれました。小さな親切大きなお世話です。

 アラビア語のラップや、アラビアンロックなど、こんな物が存在したのか!と、珍しいこともあってはじめは面白く聴いていましたが、往復12時間以上聴き続けているとさすがに嫌気が差してきます。

 サッカー日本代表がアラブ諸国と試合をするときに延々と流れ続けている太鼓のリズム。あのリズムが基本で、独特のこぶしのまわし方。素直に伝統音楽にすればよいのに、これにシンセサイザーやエレキギターが加わって、現代風になっているわけなんでしょう。
 居眠りはしないまでも、三半規管が麻痺し、記憶が吹っ飛ぶような怪しいメロディーと不可思議なリズム。運転していて”いつのまにかここまできていた”と、たびたび記憶が飛んでいました。

 後遺症と言うべきか?帰ってきてもまだ耳に残っているようで、夜寝ていて、あのリズムとあのノラリとしたメロディーラインが聞こえた気がして目が覚めます。
 目を覚ましてから何があったのか記憶をたどり、つまり夢の中であの音楽を思い出したのだろうと、もう一度眠りにつきますが、朝起きるとなんとなく疲れたけだるさがあります。

 最近のロシアンポップスにアラブ風のメロディーラインやリズムを取り入れた音楽は多く見受けられますが、泥臭さを取り除いているので、聴きやすいと思います。

コメント
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