野草(イエツァオ)なくらし!

文京区改め金生町で草をアートし売り、食べています

千の風になって来てくれる。

2007-05-15 19:24:03 | 日記・エッセイ・コラム

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旧暦元旦に賀状が着く様に出した日にあて先のMさんが80歳でなくなったと言う電話があった。

Mさんは私が田舎で入っていた山岳会の会長だ。

その後山仲間が死亡届けを出しに行ったら独身だと誰もが信じていたMさんに妻子があることが分かり悲しみの中で皆が喜んだと聞いた。

私もどこか遠くでMさんが「そうだったんだヨ」といたずらっぽく笑っている気がして嬉しくなった。

お相手は私も知っている笑顔のとても素敵な人だった。

葬式には成人した2人の子供達と表れにぎやかだったらしい。

5月13日に慣れ親しんだ石鎚山山頂での散骨登山があると山仲間が楽しみにしていると言っていた。

その報告があった。

とにかく感激的ですばらしいセレモニーだったらしい。

お線香は忘れたのでタバコで代用したものの成人した音楽家のお嬢さんがフルートで「千の風になって」を演奏しそのお兄さんが散骨した谷に向かってお父さんであるMさんに大きな声で語りかけ皆が涙をながしたらしい。

電話でその話を聞きながら私も泣けてきた。

Mさんは静かな雰囲気でキャンプのときのご飯炊きがとても上手だった。

それでいて皆に尊敬され慕われていた。

彼をはじめとする山仲間との山行が楽しく月2回のペースで行っていた。

ロッククライミングをする人、県を代表して国体に出場する人がいたりと活発に活動している時だったのでいろんな山行ができた。

今私が野外教室と称し仲間と一緒に山や海で作品作りができるのもこのときの経験が基礎になっている。

それから数十年もたち仲間達も年を重ねあまり山行はしなくなっているのにMさんは20人以上の人たちを四国で一番高い石鎚山までつれていった。

すごい力だと思う

それにMさんなら近くに高いビルがいっぱいの私の住む東京まで「千の風になって」来てくれる。

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コメント
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