足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 No.1224 ~ オオバヤシャブシ の早春

2014年03月26日 | 植物

観 察 月 日  2014.3.24.晴 15℃

観 察 場 所  厚木市 不動尻

 山の神隧道を抜け、大山、大山三峰の山懐の不動尻にきた。

 山の谷筋を見上げる林道脇には、1m程の雪が残り、林道は

川の様に融け水が流れていた。その雪面には、オオバヤシャ

ブシの古い堅果が落ち、無数のフサザクラの種子が散っていた。

 今日の一番の見所は、オオバヤシャブシの花だ。谷太郎川へ

の斜面から、10mもあろう高さの大木が枝を広げながら、林道

まで上がって来る。花びらを持たない花なのに、大山三峰を黄色

く霞んで見せるのは、4~5cmもの雄花の集まりが太く弓なりに

曲がり、それが枝々に無数に付け、風に揺れると黄色い花粉が

流れる様に見えたからだろうか。

 オオバヤシャブシの枝先を見ると、先端には伸び始めた葉が、

次に雌花の集まりがあり、その次に雄花の集まりとなる。 

 オオバヤシャブシの黄色と同じ位の量のフサザクラの赤色が、

歩く速さに比例して山の景色を流し染めてくれる。

 道端の斜面を、枝々に黄色の花粒を付けているのはダンコウ

バイだ。ダンコウバイは雌雄別株で、この木は雌株であった。花

被(花弁と蕚片を合わせたもの)が6個、雌花には仮雄蕊(葯が

ない)外側に6個、内側に3個(花糸の両側に黄色の腺体があ

る)その中心から柱頭が伸びている。

 一年振りの不動尻は静寂そのもの、ミソサザイの囀りだけが深

い谷底から昇ってきた。

1m程の 雪が残る。

オオバヤシャブシの堅果とフサザクラの種だ。

オオバヤシャブシが谷から伸び上ってくる。

向うの山は三峰

花の数が多い

雌花と雄花の位置。

古い幹は皮がはがれる。

フサザクラは今が 満開。 

ダンコウバイは落葉低木。

雌雄別株で この木は雌株。

雌花の花の作り。

不動尻で出会った人は 熟年の男性一人と若い女性一人だけであった。

 

 


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